それでも衆院解散はない? | 辻雅之のだいたい日刊オピニオン
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麻生政権、はや末期的ともいわれていますが……

安倍・福田の二人は「気がついたら総理」だった人です。もともと野心らしいものはなかった。福田さんなんかまさにそうですね。安倍さんは多少はあったかもしれないけど、それでも幹事長に抜擢された頃から胃腸の調子を崩していたような人だし、ほかの仲間が政権を狙いにいったらその人のために一生懸命働いた人だったかもしれません。

麻生首相は2001年に小派閥ながら自民党総裁選に出ているところから野心的。おそらく総理になりたくてしょうがなかった人なんじゃないでしょうか。こういう人は簡単に権力を手放さないと思います。田中角栄なんかがいい例で、狂乱物価が巻き起こって批判を浴びまくっても耐えていた。彼が辞めたのは文春の『田中角栄研究』という金脈疑惑を指摘した記事がきっかけでした。

予想以上にこの人はしぶといと思いますよ。公明党がどうでるかにもよりますが……サミットまではひっぱって、都議会選のあと総辞職、8月初旬総裁選で新総裁のもと失地回復をめざすのが理想……そう思っている人は多いかもしれません。新総裁は国会を経験しないほうがいいかもしれない、国会はいろいろとボロが出てしまうところだから。そういえば小沢さん、めったに国会に出てきませんね?