タコの目の神経系統は、下級動物の中でもっとも高度に発達しています。
網膜、角膜などの構造が人間と物理的に良く似ていて、視覚よりも臭覚が発達した生物ぞろいの海の中では、相当に目のいい動物であるといえるでしょう。
とはいっても、人の目とタコの目には、もちろん決定的な違いがあります。(当然ですよね)
まず、見る対象物に目の焦点を合わせるときです。
私たちは水晶体の厚みを調整して焦点距離を変えるけれど、タコの場合はカメラのレンズ方式です。
水晶体から網膜までの距離を調節しながらものを見ます。
また、人の網膜が文字通り表面を覆う膜状であるのに対し、タコの角膜は真ん中に穴が開いています。
そしてまぶたのないタコが目を閉じようとするときには、眼球の周りの筋肉をカメラのように絞り込みます。
もっともタコの日常では、眠るときも目を開けたままですが。(人間でもいますね寝ているか起きているか分からず、名前を呼んでも返事がないときが・・・)
なおホタテ貝の目も人間と良く似ていますが、目の玉の数は32個もあります。
まー私がそんなに目があったら、物騒な世の中ですから変態に間違われてしまうかもしれませんね。
サンゴ礁くらいに間違ってくれたらよいのですが・・・。