コナの『ガン闘病記』再開 ＃１０

こんばんは！　辻妻です

コナの外部委託の血液検査について　先日の辻のブログで

詳しくは辻妻からご報告・・・と言いながら　遅くなってしましました

ちょっと仕事で(在宅ですが）バタバタしていたのと

今後のコナの治療方針が定まらず

報告しかねておりました

この先　えらいマニアックな話で　なお且つ超長文ですので

ご興味ない方はスルーしてください

先日の血液検査は

『血清　蛋白分画』というものです

血液内の総タンパク（ＴＰ）が多かったコナの血液

そのタンパクの構成要素を診るのが　蛋白分画という検査だそうです

ちなみにこんな感じの波形で表示されます

これはモノクローナルガンモパチーという　特異な波形だそうで・・・

ハッキリ言って　コナの血液がとてもよくない状態なことを示しています

血液内のタンパクで　グロブリンが異常に多く

その中のγだけが　特出している波形です

この検査だけでは確定診断できませんが

どうやら骨髄系がやられているようで・・・

それゆえのコナの貧血のようです

もし詳しく知りたい方は　動物の臨床検査会社のＨＰをご参照ください

http://www.monolis.com/shinryo/kontatoki/tp_alb.html

その後

素人ながら　夫婦で　いろいろな学会でのレポートをＰＤＦで読み

肝臓とすい臓に腫瘤　腸間膜リンパの腫れ　直腸の腫瘤　

大腸潰瘍の対処療法では治らない大腸からの出血

そして何より　モノ―クローナルガンモパチー・・・

うーむ　これはコナの症状にそっくりだ！という

　『髄外性形質細胞腫』　という病気に行き着きました

これは珍しい病気ではありますが　犬にはまあまあ症例がみられるようで

猫にはほとんどないそう

実を言うと　上記の検査をした病院では

これについて詳しく説明をしてもらっていないのです

もちろん先生に尋ねましたが　『普通ではありえない波形です』とだけ

たぶん　先生が思い浮んだ病名が　リンパ腫とか多発性骨髄腫とか

おどろおどろしいものばかりだったので　その前からメソメソしていた私に

これ以上　恐怖を与えたくなかったのかな？と解釈しています

なにがどうであっても　

体内に多発性の悪性腫瘍があることには変わりはないのですから

ただ血液の状態は日々変化するので　一概にはいえず

さらに病名を確定するには　麻酔下で骨髄を採取し検査せねばならず

やはり麻酔がネックになってしまいますね

せめて腫瘍のある肝臓の組織を取って　生検に出せればいいのですが

麻酔のいらない　針をさして組織を取りだす方法では

取りだせる組織の量が少なすぎて　確率は50％くらいの確定だそうで

またまた　やるべきかすごーーーーーく悩んでしまっております

病変しているコナの肝臓　針を刺した刺激で感染症を起こしたり

出血してしまったり・・・・そんなことになっては本末転倒！！

ここはリミットを決め　明日まで悩むつもりです

もう積極的な治療は止めよう・・・と決断したのに

また悩みだしたのは

もしこの病名『髄外性形質細胞腫』が正解なら

効果が認められている　抗がん剤がいくつかあるから・・・

それも投薬で与えられるようでして

副作用はもちろんない訳ではないでしょうが

点滴に拘束され　日帰りでも入院が必要な処置は

コナのストレスを考えると　絶対に回避したいので

自宅で投薬なら願っても無いこと

・・・な訳で　明日まで悩もうと思っています

肝心のコナ姫ですが

あいかわらず　一日の体力は　

ゴハンの時と　パパが帰って来た時の為に温存しているらしく

私が　チビたちの生活しているリビングルームで　事務仕事などしている間は

死んだように寝ております

でも　死んでいないのがすぐに判るくらい　呼吸が荒いことも多く

そんな時は　ホントにかわいそう

夢をみて　手足をバタバタさせて　小さく吠えている時などは

痙攣の発作が始まったかと　超ビックリしてしまうコナママです

そして　もうひとつだけ報告させてください

先日お伝えした

大腸癌の進行を抑えたり　

大腸ポリープからの出血を抑える副効果があるといわれている胃腸薬

『シメチジン』ですが　

どうやら効果があるようなのです

ここ数日　もちろん血便ではありますが

血だけが大量に出る　下血状態は治まっていました

ところが(恥ずかしい話ですが）　昨夜　疲れ切った私が

うたた寝のまま　本寝に突入してしまい　

寝る前のシメチジンの投薬ができなかったら　今朝の大量出血・・・

そして　今朝はきちんと飲ませたら　

夕方の排便では　出血がだいぶ減りました

もちろんこれは　飲んでいる間にしか効果が出ない対処療法です

でも　ひどい貧血のコナにとって　瞬間瞬間の出血を抑えることは

とても大事

もともと胃腸薬(Ｈ2ブロッカー）で　古い歴史のある薬だから

飲ませていてもちょっとだけ安心なシメチジンなのです

ダックスフントに多い　大腸ポリープで　出血があり

内科的治療を選択している飼い主さん

動物病院では　あまり処方してくれない薬なので

『シメチジン』　是非覚えておいてくださいね

先生に願いすれば　取り寄せてくれると思います

予想通り　長くなりました

最後まで読んでくださった奇特な方へ

先ほど　古い携帯に残っていたこんな画像をみつけました

昨年ヘルニアを患う前のコナですので

２年くらい前でしょうか

（ひどい画質ですが）

コナのテーマソングで　『コナツはペンギンに似てるな♪』

という歌があります

おねだりの際には　こうやってペンギン立ちして愛嬌を振りまいていたコナ

最近も調子がいい時には何度かトライした姿をみましたが

もう立つことはできません

人の言葉を理解し　時々はモゴモゴお喋りして

こうやって二本足で立っていたコナは

近々　人間になるなーーーと　よく家族で話題になっていました

人間になんてならなくてよかったよ　コナ

何かと大変なことが多いからね

ワンコのままでいいから　できるだけ長くそばに居てね