高校時代、環境の変化や色々なことが重なり、
心の病に侵された時期がありました。
通っていた高校はキリスト教教育の学校です。
学校に着くと授業の前に礼拝があり、
聖書と讃美歌の本を持ち礼拝堂に向かうのが日々の日課です。
しかし私は朝からずっと沈鬱な気分のままです…
10分ほど先生の聖書のお話が続くのですが、つまらないわ、朝早いわで大抵の生徒が皆コックリコックリ(^^;;
そしてそのお話がようやく終わると、
皆立ち上がって讃美歌を歌います。
ピアノ伴奏は生徒、
壇上で声を張り上げるのは先生 笑
あまつみたみの〜地にあるものも〜〜
ちちこみたまよ〜神を讃えよう、神を讃えよ〜
アーメン…
あの心の病で辛い時期、
私にとってこの讃美歌を歌う時間が1番の楽しみでした。
歌うことはあの頃そんなに好きではなかったはずなのに、別に信者でもないのに。
やがて夏休みに入り、長いお休みを経ると、心の病はすっかり治っていました。
振り返ると、
あの時、あの学校に入り、讃美歌を歌う時間があって良かったな〜と今でも思います。
讃美歌で病が治った訳ではないけれど、心を解放してくれる瞬間であったことは確かです。
そして生涯の大親友にも出会うことができました。
そしてその礼拝堂には日本にも数台しかないフランス製のパイプオルガンがありました。
その学校は横浜港を見渡せる丘の上に
今でも変わらない姿でたっているのでした。
