昨日は春の陽気に誘われ??
今上野の森で行なわれている、「東京・春・音楽祭2017」の中の一つ、

「忘れられた音楽-禁じられた作曲者たち」というコンサートに行ってまいりました。

会場は
上野学園大学 石橋メモリアルホール

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近代的な建物ですキラキラ


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フロトホイス、ツィッパー、バルトーク、ヴァインベルク、ガル…皆、祖国を追われ亡命した作曲家たちです。
今回は、これら作曲家たちの、弦楽四重奏、フルートとピアノのアンサンブルを中心としたプログラム内容です。


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このコンサートを企画されたゲロルド・グルーバー氏(ウィーン国立音楽大学教授)による今回のプロジェクトは、

第二次大戦のドイツナチスの迫害により、表現の自由を奪われ、亡命を余儀なくされ、何十年という長い月日を経て忘れ去られようとしていた素晴らしい作品を、改めて見直し、広く知って欲しい、という願いから生み出されたものだそうです。


特に、ヘルベルト・ツィッパーは、当時将来を嘱望された音楽家でしたが、強制収容所に入れられ、その後収容所から出た後、フィリピンでマニラ交響楽団の指揮者となり、大戦後はさらにアメリカへと渡り南カリフォルニア大学芸術学校のプロジェクト監督へと就任。また、アジア諸国の音楽教育プロジェクトも続けていたようです。

迫害、亡命により異国で生きていかねばならない中、その地で作曲、研究、教育活動を続けることを止めなかった「禁じられた作曲者たち」。


私たちがまたこうした作曲家の作品を知り、演奏し、次の世代に知ってもらうことも音楽の仕事に携わる者の大きな役割なんですね。