ここ数年気になっていたのが、時代の流れなのか、演奏が「高速化」しているような気がしておりまして…

たとえ速度指定がPrestoだとしてもめまいを起こしそうなほど速い演奏をまま聴くことがありますショック


以前ダン・タイ・ソンの1990年代(確かではありませんが大体この時期)の来日公演で演奏された、ショパンのスケルツォ第3番を聴いた時、その重厚感、きらびやかな音色、ダイナミクスに満ちた演奏にとても感銘を受けたことを覚えています。

しかし、2000年代に入ってからの様々なピアニストの演奏を聴くと、以前聴いたダンタイソンの演奏とは異なり、かなり速く弾いています。
正直、あのダンタイソンの演奏のような重厚感やデュナーミクのスケール感を感じ取ることができません…


さら気合いピスケカナヘイびっくり‼︎

有名なショパンのピアノソナタ3番第1楽章。

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下線が引いてある箇所は楽譜には記載がないものの、

アッチェレランド気味に弾く演奏が多い中、


ブーニンの1990年代の録音ではこの前の部分をアッチェレランド気味に、逆に下線部分をかなり遅めに弾いており、その対比の鮮やかさは怪しげで、不気味な美しさを醸し出していました。

さらに後半に出てくるトゥリルは、曲が終わるのを惜しむかのように、それはそれは長〜いトゥリルです。たっぷり「タメ」て、最後はゆっくり静かに締めくくられておりました。

この演奏の素晴らしさは、「口角泡を飛ばし」演説してしまうほどです 笑。


この2曲はあくまで一例なのですが、
高速演奏過ぎて、聴いている方もぽか〜んとしている間に曲終了あんぐりピスケカナヘイ!?


…といった演奏を何度か拝聴しました。

きっと歌ってみると分かりやすいのでしょうね。

「ツッターン、タタタタタタ…」
でしたら歌えますが、
「ツッタンダダダダダダ‼︎」
…歌えません(のれません)

曲のキャラクターにもよりますが、

やはり聴いていて心地よい速さ、口ずさんでも歌える速度の演奏が私は好きなのです音譜。。