色々と散策コースを考えていた今月の頭くらいに見つけたお店。
コーヒーのセットが2500円!
でも、めちゃめちゃ美味しいらしい。
滞在時間30分!
待ち合わせ不可!
打ち合わせ禁止!
精魂込めたコーヒーだから集中して飲んでもらいたい。という想いから、そういった決まりを設けているらしい。

お店の入り口には入店前の注意事項が。
一読して、扉を開けると、
いらっしゃいませ。につづいて、
表の注意事項を読んでいただけましたか?と尋ねられる。
はい。と応えて近くの席に座る。
店内は5人くらいがかけられるカウンターと二人用の席が二つ。
他には男性が一人。
お会計を済ませ、豆を購入するところだった。
メニューを見ると、ブレンドからストレート色々揃っている。
どれも大体1000円くらい。
せっかくなので、セットを頼む。
オリジナルブレンドの雅とデザートコーヒーの様な雫。
はっきり言って、超強気の値段設定だ。
なにやら、熟成豆を使っているらしいが、どんな風に熟成しているかはわからない。
カウンターの向こうでマスターがコーヒーを淹れているようだが、その手元は衝立で隠されていて見えない。
待たされること、15分。
まずは雅から。
見た目は真っ黒。当然底も見えず、覗き込む自分の顔が写り込むだけ。
これは相当濃く、苦く、重い。
そう思って覚悟を決めて一口。
ちょっとぬるめの液体が口の中で些かの粘度を持って滑り込んでくる。
濃さは深みに、苦味は旨味に、重さは華やかさにすり替えられ、今まで飲んできたコーヒーとは明らかに異なる飲み物だということがその一口から感じられる。
もっと言ってしまえば、未知の味に近い。
一般的に、コーヒーを注文し、目の前のカップの液体を紅茶だと誤解して飲む人がいないように、これから口に運ぶものが何なのかを認識している。
その上で、対象物と自らの経験してきた味との間にある隔たりを測り、対象物の味を再定義する。
例えば、こんな苦いコーヒー飲んだことない!
噛まなくて良い肉なんて初めて!
なにこのハーブ!カメムシみたい!!
そうして、その食品に対しての新しい価値を肉付けして食品一つ一つに幅広さを持つようになる。
簡単に言えば、一度定義された食品は味を再定義するだけで済む。決して、新たな名をつけることはない。
A5ランクの牛肉とオージービーフは共に牛肉だが、味は全く異なるものの、誰もがどちらも牛肉だと認めるだろう。
さて、ここで、カップの中の液体に話を戻そう。
一口二口と杯をあおるごとに、今飲んでいるのはコーヒーなんだと自分に言い聞かせる。
今まで感じたことのない、塩っけすら感じ、さらには合間合間に水で洗い流す。
しかし、口の中の微細な溝という溝にコーヒーが行き渡り、モンダミンでもしない限りスッキリとは流せないようだ。
コーヒーと水を交互に飲んでいるとまるでウイスキーのテイスティングをしているかのようだ。
たっぷりと時間をかけて味わった後、声をかけて、雫を出してもらう。
この時すでに30分近く。
心なし落ち着きがなくなってくる。
少しすると、雫がやってきた。
ショットグラスの七分目位までコーヒー。
その上に生クリーム。
これは、美味しいコーヒーゼリーを飲んでいるような感じ。
当然濃いが苦くもなく、とても飲みやすいものの、生クリームがアクセントになり、飲料というよりもテザートという印象が強い。
量が少なく、なんとなく落ち着かないので、3口程度で飲み干し、店を出る。
この後、ご飯を食べようかと思っていたものの、かなり満足してしまったからか、空腹感は感じなかった。
口に残るは細胞にまで浸透したのではないかと思う程にじみでてくる深い余韻。
流石にこの値段のコーヒーを日常的にのむことはできないが、何かの折に、また寄ってみたい。
コーヒーのセットが2500円!
でも、めちゃめちゃ美味しいらしい。
滞在時間30分!
待ち合わせ不可!
打ち合わせ禁止!
精魂込めたコーヒーだから集中して飲んでもらいたい。という想いから、そういった決まりを設けているらしい。

お店の入り口には入店前の注意事項が。
一読して、扉を開けると、
いらっしゃいませ。につづいて、
表の注意事項を読んでいただけましたか?と尋ねられる。
はい。と応えて近くの席に座る。
店内は5人くらいがかけられるカウンターと二人用の席が二つ。
他には男性が一人。
お会計を済ませ、豆を購入するところだった。
メニューを見ると、ブレンドからストレート色々揃っている。
どれも大体1000円くらい。
せっかくなので、セットを頼む。
オリジナルブレンドの雅とデザートコーヒーの様な雫。
はっきり言って、超強気の値段設定だ。
なにやら、熟成豆を使っているらしいが、どんな風に熟成しているかはわからない。
カウンターの向こうでマスターがコーヒーを淹れているようだが、その手元は衝立で隠されていて見えない。
待たされること、15分。
まずは雅から。
見た目は真っ黒。当然底も見えず、覗き込む自分の顔が写り込むだけ。
これは相当濃く、苦く、重い。
そう思って覚悟を決めて一口。
ちょっとぬるめの液体が口の中で些かの粘度を持って滑り込んでくる。
濃さは深みに、苦味は旨味に、重さは華やかさにすり替えられ、今まで飲んできたコーヒーとは明らかに異なる飲み物だということがその一口から感じられる。
もっと言ってしまえば、未知の味に近い。
一般的に、コーヒーを注文し、目の前のカップの液体を紅茶だと誤解して飲む人がいないように、これから口に運ぶものが何なのかを認識している。
その上で、対象物と自らの経験してきた味との間にある隔たりを測り、対象物の味を再定義する。
例えば、こんな苦いコーヒー飲んだことない!
噛まなくて良い肉なんて初めて!
なにこのハーブ!カメムシみたい!!
そうして、その食品に対しての新しい価値を肉付けして食品一つ一つに幅広さを持つようになる。
簡単に言えば、一度定義された食品は味を再定義するだけで済む。決して、新たな名をつけることはない。
A5ランクの牛肉とオージービーフは共に牛肉だが、味は全く異なるものの、誰もがどちらも牛肉だと認めるだろう。
さて、ここで、カップの中の液体に話を戻そう。
一口二口と杯をあおるごとに、今飲んでいるのはコーヒーなんだと自分に言い聞かせる。
今まで感じたことのない、塩っけすら感じ、さらには合間合間に水で洗い流す。
しかし、口の中の微細な溝という溝にコーヒーが行き渡り、モンダミンでもしない限りスッキリとは流せないようだ。
コーヒーと水を交互に飲んでいるとまるでウイスキーのテイスティングをしているかのようだ。
たっぷりと時間をかけて味わった後、声をかけて、雫を出してもらう。
この時すでに30分近く。
心なし落ち着きがなくなってくる。
少しすると、雫がやってきた。
ショットグラスの七分目位までコーヒー。
その上に生クリーム。
これは、美味しいコーヒーゼリーを飲んでいるような感じ。
当然濃いが苦くもなく、とても飲みやすいものの、生クリームがアクセントになり、飲料というよりもテザートという印象が強い。
量が少なく、なんとなく落ち着かないので、3口程度で飲み干し、店を出る。
この後、ご飯を食べようかと思っていたものの、かなり満足してしまったからか、空腹感は感じなかった。
口に残るは細胞にまで浸透したのではないかと思う程にじみでてくる深い余韻。
流石にこの値段のコーヒーを日常的にのむことはできないが、何かの折に、また寄ってみたい。