このウイスキー塾は一泊二日で行われる。
余市のウイスキー作り体験とは違い、ホテル代も込みになっていることから考えてもかなりの格安イベントと思える。
さて、着替えを終え、ホテルの送迎バスに乗り込む。
すでに外は暗く、街灯も見当たらない。
折角の旅行なので、走ろうかと思ったもののとても夜走れる環境ではなかった。
少しだけ、消沈したが、今にして思えばどちらにせよ走れなかった分、この時点で諦めていたのは良かったのかもしれない。
ホテルに着き、夕飯の時間までお風呂に入ったりとゆっくりし、会場へ。
会場と言っても20人が座れるテーブルと椅子、そして中央に鎮座するは、酒酒酒酒酒酒の山があるだけで、それほど広くはない。
まずは、アサヒビールがずらぁ!と。
そして、アップルサイダー?がずらぁ!と。
さらに、炭酸水、氷、水、そして、ウイスキー。
伊達、フロムザバレル、鶴17年、宮城峡15年、宮城峡シングルカスク、竹鶴のNV。
ちょっと早く着き、ニッカの方とお話ししていると、
「あのー、食事会終わった後、そちらのお部屋を二次会で使ってもよろしいですか?」
突然の申し出にキョトンとしてもらったものの、ウイスキー好きと語らえるなど、なかなかないので快諾。
ちらほらと人が集まり、食事会がスタートする。
お酒も少し入ったところで、ちょっと長めの自己紹介を。
夫婦で、カップルで、結婚の記念に、親子で、ウイスキーが好きで。
皆、様々な理由で来ているだけあって、まとまりがなく、なんだかとても豊かで楽しい会だった。
美味しい食事に舌鼓を打ち、酔いも回ってきたところで食事会はお開き。
二次会は部屋を移動しての飲み直し。
残ったお酒を貰って、部屋で待機していると、ちらほらと集まり、8人で飲むことになった。
ここの皆がお酒に強い。
一次会で空いたウイスキーはフロムザバレルだけ。
あとは、残量の多少はあれど、それでも、数時間で全部を空けることになるとは思わなかった。
私はお酒に強くないので、途中でうつらうつらしてしまい、何度か記憶をなくしていた。
なんの話をしたのかと言われれば、
ウイスキーのことやら山形の蕎麦屋の話やら。
なかでも、竹鶴12年終売は惜しかったですなー。などと語り合い、蕎麦屋の話を聞いた親子は予定を変更し、明日その蕎麦屋を目指すらしい。
こうやって、思い出すとほとんど何も覚えてなくて、苦笑を禁じ得ない。
とにかく、楽しく、酒に飲まれ、けれど、そのまま、布団に潜れる幸せがあったことは間違いない。
とは言っても、お風呂に入り、アルコールを少しでも飛ばしてから、眠りについた。
どうか、明日二日酔いでありませんようにと願ったことは言うまでもないだろう。
いよいよ、明日の午前中でウイスキー塾も終了。
もう少しだけお付き合いください。