ウイスキーは様々飲めど、感想をさぼってしまっていたので、年末に瓶を捨てるためにも、少しずつ書いていきましょう。
今回はオールモルト。
シングルモルトではない割にモルト100%を謳っていたので、きっと年数の浅いウイスキーを使っているのだろうと判断し少し敬遠していたウイスキー。
が、少し調べてみると、
これはブレンデッドらしい。
理由は蒸留方法にあるらしい。
どうやらポットスチルを使うものと、カフェ式連続蒸留機を使用しているらしい。
ちょっと怪しいので、
この辺はまた調べなおしてみるとしよう。
さて、肝心の味はというと。
香り
余市に近い。スモーキーさもあり、潮っぽさもある。まだ、アルコール臭が若干残るも華やかさを予感させる。華やかさを、まろやかさ、それぞれをうっすら匂わせる
砂っぽさ。無機質な鉄のような鉱石のような香りにちょっとイラっとする。
味
柔らかい穀物。
ニュースピリッツがようやくウイスキーになり始めたかのような、柔和さ。
色でいうと、脱皮したての白。
生臭さは表立って感じないが、口全体に残る後味の最初の風味がニュースピリッツの香りに似てる。
スモーキーさ、潮っぽさは香りとは打って変わってあまり感じず、平坦なイメージ。
クリアでもなければ、芳醇でもない。
ただ、余市、宮城峡、伊達といったウイスキーの豊かな香りの可能性を存分に味わえる。
物足りなさは些か残るものの、最初の一杯にストレートでも充分、ウイスキー「らしさ」を感じることができる。
もしも、二十代の頃にジムビームやバランタインといった洋物に憧れず、日本のウイスキーということで、ここからスタートしたらもっと早くウイスキーを好きになったかもしれない。
大切な時に飲むのではなく、いつも傍にいてくれる。そんな安心をもたらしてくれる、庶民的なウイスキーな気がする。
と、「いつも傍に」とか言ってしまう自分はアル中なのではと強くなったので、忘れるためにもう一杯飲んで今日は寝ることにしよう。