気がつけば今年も残すところわずか・・・

本当にあっという間でした。

残り二ヶ月を切っていますがなんとか乗り切りたいところです。

さて、今回はまたまた宮城峡へ行ってまいりました。

今回の理由は抽選で当たった、ウイスキー塾への参加のため。

当選した時には飛び上がるほどうれしかったです。

何せ、この企画に参加すると10年後にみんなで樽詰めしたウイスキーが送られてくるというもの。

10年もののシングルカスク。その上原酒のときから立ち会っているともなればわが子も同然でしょう。

考えるだけでもよだれが出てきます。

今年最後のウイスキー塾は今月の頭に行われました。

その様子を忘れてしまう前に書いていきましょう。



当日。

宮城県外からの参加とあって、時計と睨めっこして眠りに落ち、ふとおきて時間を確認しては、眠りに落ち、朝方の雰囲気を感じながらも、外はまだ暗く、
『まだ、寝れるな』
と時間を確認すると、起床予定時刻ぴったりだった。

急いで、準備を済ませ、家を出る。

いつもより早い時間だったが、平日ということもあり、いつもと同じように電車は満員。

ただし、いつもとは逆方向の電車に乗ったとたん、非日常なんだと改めて感じた。


新幹線の中での駅弁も考えたが、新幹線の出発までそこそこ時間があったので、
立ち食いそばを食べることに。

食後のコーヒーは新幹線の改札を抜けたところにあるコーヒー屋にした。

しかし、ここは待合室に併設されたカフェで、ほぼ満員。

しばらく立ち飲みし、時間はあるのにあわただしさを感じ、
数分後に空いたソファーに座って、ようやく一息。

有給をとって、今日明日とウイスキーにどっぷり浸かれることを考えると
その幸せさに頬は緩みっぱなし。

ただ、その距離の遠さが到着までの予断をゆるさない。

大体、風の吹くまま気の向くままに目的地へ向かうスタイルが多いため、
かっちりした時間割りには緊張が隠せない。

座席は?何号車?何時?今日で間違いないよな?

ちらちらとチケットを見直し、ほっと胸をなでおろす。

携帯で、今日の天気を確認する。宮城は晴れらしい。

新幹線の出発時刻が近づき、ホームへ向かう。

平日の朝型とは言え、そこそこの人が並んでいる。

老夫婦に小さな子供をつれた家族、カップル、サラリーマンとさまざまだ。

ホームに滑り込んでるくる新幹線に興奮を隠しきれず、近づく子供。

それをあわてて、とめるお母さん。

ぼんやりしてるお父さん。

それを微笑みながら眺める私。

決して家族団らんがほほえましいのではない。

あの子供が中学生くらいになった時にウイスキーが届くことに
笑みが抑えられないだけだ。

緩んだ口元からよだれがたれていないか、眼鏡を直す振りをして、
確認し、歩を進め、新幹線に乗車した。


新幹線の中はとても快適だ。

本を読んでも良い。
携帯で遊んでも良い。
なんなら仕事をしたって良い。

何をしようか考えていたらいつの間にか、
眠りに落ち、あと10分で仙台に到着するとのアナウンスが流れた。

とりあえず、本を開き、1ページ読んで、
携帯をいじった。

外を見ると明らかに知らない街並み。

今年の正月には二度も仙台に来ることになるとは思わなかった。

二度目の仙台はどんな旅行になるだろう。

新幹線を降りて『青葉城恋歌』で気分を盛り上げようと
探していると、曲がiphoneに入っていなかった。

先日調子が悪くなり、その時リセットしたせいで、
入れ忘れていたらしい。

少し残念だが、最近お気に入りの歌を引き続き聴くことにした。


気がつけば、作並へ行く電車に乗り換えて、あとは出発を待つだけ。

ここでもやはりそこそこ電車は混んでいて、学生が多かった。

この時読んでいたのは『ツナグ』

目新しい設定に物語に引き込まれていった。

が、いつまでたっても出発しない。

時間は数分過ぎている。

・・・まさか

この電車は仙山線ではないのかもしれない・・・

ふとそんな不安がよぎる。

しかし、案内板にしたがってたどり着いた記憶はある。

が、ちゃんと行き先を電光掲示板かなにかで確認したわけでもない。

反対側のホームに電車は停まってなかったか?
→NO

車内放送は聞いたか?
→NO

日本で電車が遅れることはあるか?
→ラッシュ時なら

こんなのんびりとしたダイヤで遅れるということがありえるのだろうか。

万が一違っていたら、私は集合時間に間に合わせられるだろうか?

確認のために一回ホームへ戻るか?

いや、しかし、この電車の形は先日宮城峡に行った際に乗った電車に酷似している。

それに旅行者っぽい人もいるし・・・

すると、アナウンスが流れる。

『この電車は・・・、・・・、作並、・・・、・・・・に停まります』


ふううううううううううううううううううううううう。

心で大きく息を吐き、ここでようやく宮城峡へ間に合う確信を得る。

数十分後、作並駅へ到着し、
ウイスキー塾のお迎えのバスに乗り込む。

天気は晴れ。

空気もうまい。


そういえば、前回は到着したとき大雨だったことを思い出す。

蒸留所に入ると、すでに観光客が。

・・・以前よりもずっと多い。

これが朝ドラ効果なのかと感心していると、
バスは蒸留所の奥へと向かう。

樽置き場、社員食堂、などを横目に
事務所へ到着。

いよいよ、ウイスキー塾が始まる。