前回から日がだいぶ空きましたが、何もなかったかのように、再開しましょう。

ある意味今回のメインでもある試飲。

お土産売り場が併設された試飲会場に案内されるも、まだ、ここは試飲会場ではないという。

間仕切りの向こう側。
そこに目指す試飲会場はあるという。

思わず身を乗り出して、向こう側を覗こうとするも、案内のお姉さんが、これから試飲についての説明をするから着席しろという。

その時思い浮かんだ言葉は、
「生殺し」

多分、この時の私はアル中だったのだろう。
お姉さんの話を楽しく聞きながらも、
気持ちはうわの空。
早く終われとは思わないが、
はやく飲ませろ!とは思う。

そして、注意事項は終わり、
「…これで、説明を終わります。
それでは、お待たせいたしました。
隣が試飲会場となりますので、ご堪能ください!」

自分では歩いていたつもりだったが、
もしかしたら小走りだったかもしれない。

が、気持ちは抑えつつ、
まずは口慣らしにアップルワインを。
ソーダ割で。

これは美味しい。
アップルワインと聞いて想像していた味、そのまんまだった。
家には未開封のアップルワインがあるので、ここは、二口程度で終わらせ、
次は、

「鶴17年」

香りはツンとする感じで、
木の持つ酸味。
甘酸っぱい。

口に含めば、グレーンの柔らかさは感じず、かと言って、シングルモルトとは違う。
洗練された味ではあるけれど、田舎臭さがなく、キャリアウーマンのような印象を受けた。

後味は甘く、バニラのよう。

余市、竹鶴、宮城峡、フロムザバレル、北原酒、どのニッカウイスキーとも違う、珍しく女性的なウイスキー。


さて、お次は…、

「宮城峡12年」

香りは、これまたツン。

バナナのような、うすーいバニラのような甘く柔らかい風味。

全体的に華やかさがあり、柔らかい。
マッカランとは違う華の開き方をするウイスキー。


そして、お土産売り場へ。

その前に、有料試飲へ。

ここでは正直BARで飲めば3000円はくだらないであろうウイスキーばかりを飲んだ。

が、しかし、メモをする間なく、どこからか湧いたおじさんが、ウイスキーの話をし始め、その時は味わっていたが、感想も種類も忘れた。

けれど、別に全ての味を記録しておきたいわけでもなく、
ああいう時間のああいうウイスキーはそれはそれで格別で、味は忘れてもその時の時間を覚えてる。

詰まる所、
お酒を飲んで、楽しかった、と言う一言が思わず口から漏れれば、それで良い気がする。






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