2年連続でまさかの当選。
仕事柄、家に帰るのは深夜。
土日は仕事でなければ、昼頃まで寝てしまう。
去年もそれほど練習しないで乾燥できたので、走り切れるかわからない不安がなくなり、その代わり心のどこかで油断をしていた。
『要領』が去年よりは分かっているから結果タイムは上がる『はず』だと。
けれど、結果は嘘をつかないものである。
年末から取り掛かっている仕事が片付かなくて出れないかもなと思っていたけれど、なんとか出れることに。仕事は保留状態でいまいちすっきりしない状態だったが、それはこれはこれと割り切る。
いつもと同じ時間に帰宅し、準備に取り掛かる。着替えとおやつとお金と…、ゼッケンをウィンドブレーカーにつけようか、それとも脱ぐからTシャツにつけておくべきかなど悩みながら最後はタイムを計測するチップを靴に括り付け、取り敢えず忘れ物はない状態に。
去年は早く行き過ぎたせいで、寒かったので、ちょっとゆっくり目で行くことに。
が、荷物チェックで2,30分待たされ、さらにはトイレも去年使えていた公園に設置された仮説トイレが使えなかった。
公園に設置されてはいたもののなぜか警察がガードして入れないようになっていた。
まぁ、スタートしてから行けばいいやと余裕をかますも、このトイレにかなり時間を取られる事になった。
先頭集団がスタートし、ぞろぞろとスタートラインまで歩いていく。
角を曲がるとすぐそこがスタートライン。
スタート直後は去年よりも楽しめたのかいろんな人に手を振ったりもした。
とりあえずトイレを探す。
とは、思いながらもあまり考えすぎると漏らしてしまう可能性もある。
あっ、ゴキブリだ!
とか無理矢理意識をトイレから引き離し、ひた走る。
あった!
でも、混んでる!
ボランティアの人がこっから600m先にありますよと教えてくれる。
600mかよ!
と軽くツッコミ、並ぶよりは進んでおくかと先に進む。
が、所詮その程度しか離れていないから、結構な数の待ち人がいた。
そろそろ限界が近かったので、待つことにする。
この日のiPhoneはご機嫌が斜めでこの時点で電源が落ちる。
持参した充電器で充電してもすぐに落ちる。
だから、折角アプリで距離と時間を測るもこの時点でちゃんとは測れないことになってしまった。
2月は雪だ!寒い!!と殆ど走ることもなく、更には一週間勘違いしていたこともあり、準備で言えば去年の3分の2くらいだったかもしれない。
それを痛感したのは10キロくらい過ぎた頃だろうか?
思った以上に時間が経っていた。
え?なんでこんなに遅いの?
結構、ぞっとした。
自分の想定していたペースならこんなに時間が建ってるはずはないのに。
しかも、そこそこ疲れてるし!!
もう、こんな時間ならゴール出来ないかもしれない…。
と、思ってしまったことには我ながら驚いた。
足切りの時間も最初の5キロ地点では15分後位に迫っていたし、10キロの地点でも少し改善されたものの大して変わらなかった。
何でもかんでも去年と比べてしまい、
去年はもっと周りに人がいたような?
去年はまだここまで疲れていなかったような…
去年は早歩きなんてしなかったからきっといいタイムが出てるだろう!
この早歩きに気が付いたのは20キロを過ぎた頃だろう。
ふと、前傾になりながら倒れこむように進んで行くと走る筋肉を使わないでそこそこのスピードを出せることが分かった。
ここからの数キロは走って、早歩き、走って、早歩きの繰り返し。
ようやく後半に差し掛かる。
けれど、やはり30キロ手前あたりキツイ。
いろんなところの痛みが治まらなくなってくる。
さらには痛みを庇うように走り、他の筋肉を使うことでそこがいたんで来る。
もう、他に使える筋肉がなくなるのがちょうどこのくらいの距離だった。
沿道から仄かに漂うエアーサロンパスの匂い。
見上げれば向こう側にスカイツリー。
持ってくれば良かったと思い、薬局ないかなと探したりもした。
けれど、沿道で応援してくれてる人達のなかにはエアーサロンパスを用意してくれている方達もいて、そのご好意に二度三度とお世話になり、なんとか誤魔化し誤魔化し、走る。
去年に比べて意識がはっきりしてるのは、精神的にまだ余裕があったからだろう。
けれど、この余裕と肉体的限界はまるで裏腹。
体が言うことを聞かなくなってくる。
脚が上がらないとかならまだ分かるが、着地の瞬間、変な着地の仕方をすると攣りそうになる。
こういったことが終盤たまにあり、その度に肝が冷えた。
ここまで来て棄権するなんてありえない。
いつも以上に神経を使って走る。
さて、そろそろ、最終のストレート。
去年はここで猛ダッシュをした。
今年も最後の数百メートルは猛ダッシュした。
が、遅い!!
去年は遅いとか早いとかあまり気にする余裕もなく、精神的に猛ダッシュしていた。
今年ももちろん、精神的には猛ダッシュしていた。
しかし、意識がはっきりしているからか、遅さに気が付く。
どんなに歩幅を広げても、どんなに腕を振っても、スピードが上がらない上がらない。
それでもゴールは近づいて、あと、3歩
2歩
1歩
ゴール地点にあるセンサーを勢いよく踏みつけます。
ゴッ・・・脚、攣る!!!、・・・あぶね~、よし、ゴール!!!
振り返ればやはり去年よりも遅く、
体は去年以上にがたが来てて、
それでも、意識ははっきりしてて、それほど疲弊はしていませんでした。
配っていたエアーサロンパスをその場で1本まるまる使い、着替えを済ませ、
どうしてタイトなズボンをはいてきたのかと後悔し、
設置しあった足湯にしばらく浸かり、
・・・会社へと向かって今年の東京マラソンは終わりました。
今年の目標は5時間をきることだったのですが、大幅に上回る6時間以上。
後で調べてみたら、たんぽぽの白鳥さんにも負けていました。
もしも次の機会があるとしたら、
ちゃんと目標を決めて、それに見合うトレーニングをして、
疲れを残さないようちゃんとケアしてあげる。
そしてなにより、もっと楽しく走りたいなと思いました。
この日、禁煙90日の為、余市のシングルカスク15年をたしなみました。
それはまた別の機会に。
iPhoneからの投稿
仕事柄、家に帰るのは深夜。
土日は仕事でなければ、昼頃まで寝てしまう。
去年もそれほど練習しないで乾燥できたので、走り切れるかわからない不安がなくなり、その代わり心のどこかで油断をしていた。
『要領』が去年よりは分かっているから結果タイムは上がる『はず』だと。
けれど、結果は嘘をつかないものである。
年末から取り掛かっている仕事が片付かなくて出れないかもなと思っていたけれど、なんとか出れることに。仕事は保留状態でいまいちすっきりしない状態だったが、それはこれはこれと割り切る。
いつもと同じ時間に帰宅し、準備に取り掛かる。着替えとおやつとお金と…、ゼッケンをウィンドブレーカーにつけようか、それとも脱ぐからTシャツにつけておくべきかなど悩みながら最後はタイムを計測するチップを靴に括り付け、取り敢えず忘れ物はない状態に。
去年は早く行き過ぎたせいで、寒かったので、ちょっとゆっくり目で行くことに。
が、荷物チェックで2,30分待たされ、さらにはトイレも去年使えていた公園に設置された仮説トイレが使えなかった。
公園に設置されてはいたもののなぜか警察がガードして入れないようになっていた。
まぁ、スタートしてから行けばいいやと余裕をかますも、このトイレにかなり時間を取られる事になった。
先頭集団がスタートし、ぞろぞろとスタートラインまで歩いていく。
角を曲がるとすぐそこがスタートライン。
スタート直後は去年よりも楽しめたのかいろんな人に手を振ったりもした。
とりあえずトイレを探す。
とは、思いながらもあまり考えすぎると漏らしてしまう可能性もある。
あっ、ゴキブリだ!
とか無理矢理意識をトイレから引き離し、ひた走る。
あった!
でも、混んでる!
ボランティアの人がこっから600m先にありますよと教えてくれる。
600mかよ!
と軽くツッコミ、並ぶよりは進んでおくかと先に進む。
が、所詮その程度しか離れていないから、結構な数の待ち人がいた。
そろそろ限界が近かったので、待つことにする。
この日のiPhoneはご機嫌が斜めでこの時点で電源が落ちる。
持参した充電器で充電してもすぐに落ちる。
だから、折角アプリで距離と時間を測るもこの時点でちゃんとは測れないことになってしまった。
2月は雪だ!寒い!!と殆ど走ることもなく、更には一週間勘違いしていたこともあり、準備で言えば去年の3分の2くらいだったかもしれない。
それを痛感したのは10キロくらい過ぎた頃だろうか?
思った以上に時間が経っていた。
え?なんでこんなに遅いの?
結構、ぞっとした。
自分の想定していたペースならこんなに時間が建ってるはずはないのに。
しかも、そこそこ疲れてるし!!
もう、こんな時間ならゴール出来ないかもしれない…。
と、思ってしまったことには我ながら驚いた。
足切りの時間も最初の5キロ地点では15分後位に迫っていたし、10キロの地点でも少し改善されたものの大して変わらなかった。
何でもかんでも去年と比べてしまい、
去年はもっと周りに人がいたような?
去年はまだここまで疲れていなかったような…
去年は早歩きなんてしなかったからきっといいタイムが出てるだろう!
この早歩きに気が付いたのは20キロを過ぎた頃だろう。
ふと、前傾になりながら倒れこむように進んで行くと走る筋肉を使わないでそこそこのスピードを出せることが分かった。
ここからの数キロは走って、早歩き、走って、早歩きの繰り返し。
ようやく後半に差し掛かる。
けれど、やはり30キロ手前あたりキツイ。
いろんなところの痛みが治まらなくなってくる。
さらには痛みを庇うように走り、他の筋肉を使うことでそこがいたんで来る。
もう、他に使える筋肉がなくなるのがちょうどこのくらいの距離だった。
沿道から仄かに漂うエアーサロンパスの匂い。
見上げれば向こう側にスカイツリー。
持ってくれば良かったと思い、薬局ないかなと探したりもした。
けれど、沿道で応援してくれてる人達のなかにはエアーサロンパスを用意してくれている方達もいて、そのご好意に二度三度とお世話になり、なんとか誤魔化し誤魔化し、走る。
去年に比べて意識がはっきりしてるのは、精神的にまだ余裕があったからだろう。
けれど、この余裕と肉体的限界はまるで裏腹。
体が言うことを聞かなくなってくる。
脚が上がらないとかならまだ分かるが、着地の瞬間、変な着地の仕方をすると攣りそうになる。
こういったことが終盤たまにあり、その度に肝が冷えた。
ここまで来て棄権するなんてありえない。
いつも以上に神経を使って走る。
さて、そろそろ、最終のストレート。
去年はここで猛ダッシュをした。
今年も最後の数百メートルは猛ダッシュした。
が、遅い!!
去年は遅いとか早いとかあまり気にする余裕もなく、精神的に猛ダッシュしていた。
今年ももちろん、精神的には猛ダッシュしていた。
しかし、意識がはっきりしているからか、遅さに気が付く。
どんなに歩幅を広げても、どんなに腕を振っても、スピードが上がらない上がらない。
それでもゴールは近づいて、あと、3歩
2歩
1歩
ゴール地点にあるセンサーを勢いよく踏みつけます。
ゴッ・・・脚、攣る!!!、・・・あぶね~、よし、ゴール!!!
振り返ればやはり去年よりも遅く、
体は去年以上にがたが来てて、
それでも、意識ははっきりしてて、それほど疲弊はしていませんでした。
配っていたエアーサロンパスをその場で1本まるまる使い、着替えを済ませ、
どうしてタイトなズボンをはいてきたのかと後悔し、
設置しあった足湯にしばらく浸かり、
・・・会社へと向かって今年の東京マラソンは終わりました。
今年の目標は5時間をきることだったのですが、大幅に上回る6時間以上。
後で調べてみたら、たんぽぽの白鳥さんにも負けていました。
もしも次の機会があるとしたら、
ちゃんと目標を決めて、それに見合うトレーニングをして、
疲れを残さないようちゃんとケアしてあげる。
そしてなにより、もっと楽しく走りたいなと思いました。
この日、禁煙90日の為、余市のシングルカスク15年をたしなみました。
それはまた別の機会に。
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