久々。

ギアがずーっとローに入っているような一年だったなと残り僅かにで気が付く。

さて、そこで気付けの一杯になったのが今回のグレンファークラス。

スペイサイドものとして有名だが、バーで飲んだのかのんでないのか今一覚えのないお酒。

だから、それほど期待はしていなかったが、ことごとく期待を裏切るのがウイスキーのいいところ。

飲めば飲むほど隠れた味が分かってくる。

香りは、白ワインの様。
さっぱりとして少しの酸味。
青リンゴが腐りかけたような印象。


一口含むとその表情が一変して、超個性的。
ゴム臭が強く、後味はさっぱり。
残り香は当然少ない。
味わえば、少しの丸みの中にマッカランの様な華やかさが顔を出すが、そこまで華やかではなく、咲きかけの蕾の様。

当然好きなウイスキーはあるが、どんなウイスキーでも美味しいとも思える。
そういった懐の深さを飲み手が知らず知らずのうちに培って行くところが面白さの一つではあるだろう。

毎度毎度味が違く感じる。
つまりはどの一杯も一期一会。

慌ただしく毎日でこう言った一杯の時間位は大切に出来る様心掛けたいものである。