次は、と言いながらも、延び延びになってしまった本作。
これは結構衝撃的でした。
バックミンスターフラーとの出会いで覚えているのは、
たまたま通りかかった鎌倉の美術館で催している展示会でした。
全く知識もなかったものの、なぜか耳に残る名前に惹かれて
見てみる事にしました。
その時見たほとんどを覚えてはいませんが、
フラードームのギミックに一人繰り返し遊んでいたような気がします。
そして、インドネシアの大地震と津波。
あの時に復興支援で外国の方が作っていた
『アースシップ工法』というものに衝撃を受けました。
簡単に言ってしまえば空き瓶や廃タイヤから
仮設住宅を作るといったものでした。
日本では建築基準法などの制約があり、
建てる事はできませんが、
一年前のあの時にならきっと活躍したのではないかと
今でも思ってしまいます。
そして、その『アースシップ工法』の思想のもとになっているのが、
バックミンスターフラーの宇宙船地球号と言う考え方なのです。
日本で実際に行われている事でいえば、
『ストローベイルハウス(藁の家)』になります。
これは廃材で作るのではなく、藁と土で作る家になります。
これもまた建築基準法の制限があり、
大きなものを建てる事はできませんが、
実際に何棟も建てられており、
そのどれもが個性的でとても良い住宅です。
本の一節に
水の中で踊る泡は『π』では構成されていない・・・
と言うような事が書かれています。
何故かその一節が私には衝撃的でした。
実際、数学を扱う仕事をしているからでしょうか。
それらの数字はあくまでも『代用品』でしかありません。
構成される物事を数字化することで、
簡略し、論理的に思考を追う事が出来る。
しかし、簡略化されていると言う事は
目をつぶっている部分があると言う事になります。
その目をつぶっている部分。
CDでは表現できない部分がレコードにはある。
そんな話と同じです。
人間が意識できないかもしれないけれど、
そこに音楽の深みがある。
物事は数字で表現できるかもしれないけれど、
出来ていない部分に現象の本質があるのかもしれません。
彼の凄いところはそう思うと、自ら幾何学を組みなおし、
新しい論理で既存の幾何学を踏襲し、超えて行ったところでしょう。
ただし、その論理式は他人が見ても理解できなかったようですが。
先日のボランティア、しあわせのパンと言う映画、そして、
宇宙船地球号という考え方。
ちなみに、この宇宙船地球号というのは、
『地球というのは一個の生命体である。だから、もっと地球に
寄り添った生き方をしよう』と言ったものです。
あ、この解釈ちょっと違うかも知れません。
でも、進めます。
今は世紀末ではないけれど、
世紀末という言葉に伴うイメージが
しっくりきます。
大地震が来て、原発から放射性物質が拡散され、
それでも電力が足りないからと
再稼働する。
自国の領土を急に他国に取られそうになっていたり、
消費税も上がり、
ネット上での規制も厳しくなる。
もっと深刻な問題もあるでしょう。
しかし、その深刻さにどう立ち向かうかは
国民一人一人が考えていかなければならないと思います。
昨年、大地震後、
恋人と九州に逃げた大学生だかの青年がいました。
ネット上では大げさすぎるとか言われてもいましたが、
あの行動は彼にとって正解だったに違いありません。
直下型の地震が来るかもしれない。
そんな中でも東京には人があふれかえっています。
私も含めて『私は死なない』という思いこみに支配されているのでしょう。
いや、『死んでも構わない』かもしれません。
私自身、『死んでも構わない』と思っていました。
東京が好きですし、うちは都心からは離れているので、
恐らく大地震がきてもそれほど被害は大きくならないと思っています。
守るべきものと言えば親、友達になりますが、
そんな時はなるようにしかならないと思っています。
しかし、今はそうも言ってられません。
それが東京同士だったらまた考え方は違っていたかもしれません。
けれど、
でも、
と何度も反芻し、
セルフビルドという文字が頭をちらつきます。
ふと今の時代は決して平和ではないのだなと思います。
ただ、平和ボケしている人が多いだけなのだと。
ジョブズ氏が亡くなり、その自伝が爆発的に売れました。
けれど、その生き方に感銘を受けこそすれ、
行動に移せる人はなかなかいません。
『あなたの時間を他人の為に使うのはやめなさい』
そうは言っても・・・とまた次の朝同じ電車に乗っている。
本当にその電車が人生最後の瞬間かもしれない。
最近そう思う時、流されている自分に
あほらしさを感じ、
恐ろしさを感じます。
人生は一度しかない。
これまで恐らく千回以上は耳にしてきた言葉でしょう。
今、少しずつその意味がわかってきたような気がします。
宇宙船地球号操縦マニュアル (ちくま学芸文庫)/筑摩書房

¥945
Amazon.co.jp
The Straw Bale House (A Real Goods Independent .../Chelsea Green Pub Co

¥2,489
Amazon.co.jp
これは結構衝撃的でした。
バックミンスターフラーとの出会いで覚えているのは、
たまたま通りかかった鎌倉の美術館で催している展示会でした。
全く知識もなかったものの、なぜか耳に残る名前に惹かれて
見てみる事にしました。
その時見たほとんどを覚えてはいませんが、
フラードームのギミックに一人繰り返し遊んでいたような気がします。
そして、インドネシアの大地震と津波。
あの時に復興支援で外国の方が作っていた
『アースシップ工法』というものに衝撃を受けました。
簡単に言ってしまえば空き瓶や廃タイヤから
仮設住宅を作るといったものでした。
日本では建築基準法などの制約があり、
建てる事はできませんが、
一年前のあの時にならきっと活躍したのではないかと
今でも思ってしまいます。
そして、その『アースシップ工法』の思想のもとになっているのが、
バックミンスターフラーの宇宙船地球号と言う考え方なのです。
日本で実際に行われている事でいえば、
『ストローベイルハウス(藁の家)』になります。
これは廃材で作るのではなく、藁と土で作る家になります。
これもまた建築基準法の制限があり、
大きなものを建てる事はできませんが、
実際に何棟も建てられており、
そのどれもが個性的でとても良い住宅です。
本の一節に
水の中で踊る泡は『π』では構成されていない・・・
と言うような事が書かれています。
何故かその一節が私には衝撃的でした。
実際、数学を扱う仕事をしているからでしょうか。
それらの数字はあくまでも『代用品』でしかありません。
構成される物事を数字化することで、
簡略し、論理的に思考を追う事が出来る。
しかし、簡略化されていると言う事は
目をつぶっている部分があると言う事になります。
その目をつぶっている部分。
CDでは表現できない部分がレコードにはある。
そんな話と同じです。
人間が意識できないかもしれないけれど、
そこに音楽の深みがある。
物事は数字で表現できるかもしれないけれど、
出来ていない部分に現象の本質があるのかもしれません。
彼の凄いところはそう思うと、自ら幾何学を組みなおし、
新しい論理で既存の幾何学を踏襲し、超えて行ったところでしょう。
ただし、その論理式は他人が見ても理解できなかったようですが。
先日のボランティア、しあわせのパンと言う映画、そして、
宇宙船地球号という考え方。
ちなみに、この宇宙船地球号というのは、
『地球というのは一個の生命体である。だから、もっと地球に
寄り添った生き方をしよう』と言ったものです。
あ、この解釈ちょっと違うかも知れません。
でも、進めます。
今は世紀末ではないけれど、
世紀末という言葉に伴うイメージが
しっくりきます。
大地震が来て、原発から放射性物質が拡散され、
それでも電力が足りないからと
再稼働する。
自国の領土を急に他国に取られそうになっていたり、
消費税も上がり、
ネット上での規制も厳しくなる。
もっと深刻な問題もあるでしょう。
しかし、その深刻さにどう立ち向かうかは
国民一人一人が考えていかなければならないと思います。
昨年、大地震後、
恋人と九州に逃げた大学生だかの青年がいました。
ネット上では大げさすぎるとか言われてもいましたが、
あの行動は彼にとって正解だったに違いありません。
直下型の地震が来るかもしれない。
そんな中でも東京には人があふれかえっています。
私も含めて『私は死なない』という思いこみに支配されているのでしょう。
いや、『死んでも構わない』かもしれません。
私自身、『死んでも構わない』と思っていました。
東京が好きですし、うちは都心からは離れているので、
恐らく大地震がきてもそれほど被害は大きくならないと思っています。
守るべきものと言えば親、友達になりますが、
そんな時はなるようにしかならないと思っています。
しかし、今はそうも言ってられません。
それが東京同士だったらまた考え方は違っていたかもしれません。
けれど、
でも、
と何度も反芻し、
セルフビルドという文字が頭をちらつきます。
ふと今の時代は決して平和ではないのだなと思います。
ただ、平和ボケしている人が多いだけなのだと。
ジョブズ氏が亡くなり、その自伝が爆発的に売れました。
けれど、その生き方に感銘を受けこそすれ、
行動に移せる人はなかなかいません。
『あなたの時間を他人の為に使うのはやめなさい』
そうは言っても・・・とまた次の朝同じ電車に乗っている。
本当にその電車が人生最後の瞬間かもしれない。
最近そう思う時、流されている自分に
あほらしさを感じ、
恐ろしさを感じます。
人生は一度しかない。
これまで恐らく千回以上は耳にしてきた言葉でしょう。
今、少しずつその意味がわかってきたような気がします。
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