あと2日。
あの震災を受けて急遽発売された「神様2011」が読みたかったのだが、見つける事叶わず、それでもようやく見付けたこの作品。
2011の方は神様という短編のみが入っているらしいので、お得感で言えばこちらだろう。
神様というタイトル、震災を受けた事によってという二つの理由でどんな物語なのか気になっていた。
が、
一読して、ハテナと首を傾げてしまう。単純に私のその時のアンテナに引っかからなかったのだろう。
けれど、今、こうして言葉にしようとすると、ストンと腑に落ちる。
暖かい物語なのだ。
熊と私の物語は温もりに包まれている。
ディフォルメされた熊はモコモコとし、愛くるしい。それとピクニックに行ったりする。それだけで、何とも小春日和を感じさせる情景ではないだろうか。
でも、実際、この熊はただの熊でぬいぐるみではない。
変な言い方だけれど、リアル熊なのだ。
その事が私には余計にシュールに感じる。
そんなリアル熊との物語を始め、なかなか読み応えのある短編がずらり。
読みやすくも読みにくくもある川上弘美の世界を味わうにはもってこいの作品集だと思う。
iPhoneからの投稿
あの震災を受けて急遽発売された「神様2011」が読みたかったのだが、見つける事叶わず、それでもようやく見付けたこの作品。
2011の方は神様という短編のみが入っているらしいので、お得感で言えばこちらだろう。
神様というタイトル、震災を受けた事によってという二つの理由でどんな物語なのか気になっていた。
が、
一読して、ハテナと首を傾げてしまう。単純に私のその時のアンテナに引っかからなかったのだろう。
けれど、今、こうして言葉にしようとすると、ストンと腑に落ちる。
暖かい物語なのだ。
熊と私の物語は温もりに包まれている。
ディフォルメされた熊はモコモコとし、愛くるしい。それとピクニックに行ったりする。それだけで、何とも小春日和を感じさせる情景ではないだろうか。
でも、実際、この熊はただの熊でぬいぐるみではない。
変な言い方だけれど、リアル熊なのだ。
その事が私には余計にシュールに感じる。
そんなリアル熊との物語を始め、なかなか読み応えのある短編がずらり。
読みやすくも読みにくくもある川上弘美の世界を味わうにはもってこいの作品集だと思う。
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