ベトナム関連の本を読むといつも思う。
ホイアンは楽しかったなと。
さて、本作。
上下巻からなる物語。
では、何の物語だろう。
主人公らしき人物はいる。けれど、彼の物語とは言えない。
命とか密入国とかベトナムの警察とか日本のやくざとか色々ごちゃまぜになっているし、それらが激流のように読者を飲み込んで行く。
つまりは、大河。
誰々の物語でもなく、何かの物語でもない。
その時、その場で、何かをした、その事によって生じた一筋の小川。
時間の経過によって次第に流れは大きくなり、巻き込む人間も多くなる。
流れの速度が急激に速くなり、ある瞬間、流れから物語が乖離する。
この時点で漸く、読者は流れが物語で無い事にか気が付く。
ある程度のエンターテイメント小説はこういった自己否定に近いものを無意識のうちに内在しているけれど、この加減が絶妙である事は間違いないだろう。
と言う、他者の解釈を寄せ付けない感想なんて無いに等しいのだけれど、今、あえて言葉にするならこうなってしまう。
余談だけれど、
今、目の前に立つ女性が読んでいる本、メルカトルかく語りき、は面白いよね!と心の中から共感。
あと、目の前に座る結婚式帰りの女性よ。パンツ見えてるぞ!
おっ、男性が携帯を落として、真っ二つになった!大丈夫か⁉
さて、元に戻って、続けよう。というよりも、締めよう。
世の中には知らなければ幸せな事と言うのが沢山ある。
けれど、彼らの見た日本は、誰がどう言おうと『黄金の島』なのだ。
その輝きが失せる事は恐らく無い。
それ程に、貧困の差は想像を絶している。
だからと言って、彼らの生活をよりよくする術などありはしない。
ただ、日本では外人が起こす犯罪に過敏に反応するけれど、その背景にまで迫ったドキュメントに触れた事は無い。恐らくはあるのだろうけど。
それに触れていない、触れてこなかったことに若干の自戒を込めよう。
iPhoneからの投稿
ホイアンは楽しかったなと。
さて、本作。
上下巻からなる物語。
では、何の物語だろう。
主人公らしき人物はいる。けれど、彼の物語とは言えない。
命とか密入国とかベトナムの警察とか日本のやくざとか色々ごちゃまぜになっているし、それらが激流のように読者を飲み込んで行く。
つまりは、大河。
誰々の物語でもなく、何かの物語でもない。
その時、その場で、何かをした、その事によって生じた一筋の小川。
時間の経過によって次第に流れは大きくなり、巻き込む人間も多くなる。
流れの速度が急激に速くなり、ある瞬間、流れから物語が乖離する。
この時点で漸く、読者は流れが物語で無い事にか気が付く。
ある程度のエンターテイメント小説はこういった自己否定に近いものを無意識のうちに内在しているけれど、この加減が絶妙である事は間違いないだろう。
と言う、他者の解釈を寄せ付けない感想なんて無いに等しいのだけれど、今、あえて言葉にするならこうなってしまう。
余談だけれど、
今、目の前に立つ女性が読んでいる本、メルカトルかく語りき、は面白いよね!と心の中から共感。
あと、目の前に座る結婚式帰りの女性よ。パンツ見えてるぞ!
おっ、男性が携帯を落として、真っ二つになった!大丈夫か⁉
さて、元に戻って、続けよう。というよりも、締めよう。
世の中には知らなければ幸せな事と言うのが沢山ある。
けれど、彼らの見た日本は、誰がどう言おうと『黄金の島』なのだ。
その輝きが失せる事は恐らく無い。
それ程に、貧困の差は想像を絶している。
だからと言って、彼らの生活をよりよくする術などありはしない。
ただ、日本では外人が起こす犯罪に過敏に反応するけれど、その背景にまで迫ったドキュメントに触れた事は無い。恐らくはあるのだろうけど。
それに触れていない、触れてこなかったことに若干の自戒を込めよう。
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