総括は下巻を読んでから。


にしても、凄い。
漠然としたアフリカのイメージが
どんどん鮮明になってくる。

物語自体はアフリカの紹介文でもなんでもなく、
純粋にアフリカを舞台とした小説だ。

始めて読む作家だっただけれど、名前くらいは知っていたので
後は相性の問題だと思っていたが、

これは早すぎるくらいに『良し』とわかった。

自分でもなんで?と思ってしまうけれど、

目次でそう判断した。



三章  オロロロの丘


その名前に何とも言えない味を感じてしまった。

コミカルな泣き声の様でもあるし、

舌を転がす呪術の響きにも聞こえる。

突き抜ける程陽気な喉の音であったり、

森を抜ける風の音だったりもする。


そんな想像が、映像が一瞬で駆け廻る。


人類の起源はアフリカからと言われている。

その根源的な懐かしさを人は感じるらしい。

動物園でしか見た事のない動物たちが
本当の暮らしをしている場所。


そんな情景の中、読み進めていると、
いつの間にか私の新婚旅行の候補地になった。笑。

いつか?いやいや、そのうちに
ギアナ高地に行き、サファリクルーズをして、
ワニのステーキを食べ、
かの大地に抱かれてみたいものだ。







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