もうね、エロなんです。

金太郎飴みたいにどこを切りとってもエロい。

いや、エロい、ではなくて、性的な興奮を掻き立てる、の方が適当か。

フランス書房やエロ小説を読んだことはあるけれど、あれは何物でもない。

べつに気取る訳ではないし、あれで興奮出来るのならそれはそれで手軽な気がする。

そう!安易‼

人物も物語も行為も稚拙。

全ての本が面白いという持論が崩れそうになるくらい、つまらない。
が、小、中学生なら大興奮して読めただろう。笑。


それと比べるのは全く筋が違うかもしれないけれど、かぶっているとは言える。


そうすると、確かにエロスと言うものを表現している事は間違いない。

余談だが、イタリアにエロス ラマゾッティと言う歌手がいて、昔ちょっと好きだった。笑。

本書を読んで、気持ち悪いと拒否反応を示す人もいるかもしれない。
どこに興奮するかわからない人もいるだろう。

けれど、真面目に性的な興奮を突き詰めていくとこう言う風になるのかもしれないなとも読める。

性行為と生きる事と死ぬ事は常に寄り添っている。

朽ちて行く瞬間に性と死とかが淫靡なほどに絡み合う。

無機質なほどの性という二律背反な意味と行為。

散文化していく物語。

良い、悪い、面白い、面白くない、ではなくて、性行為を描いている。

男と女がいて、惹かれあい及ぶ行為と本書で描かれる行為とでは意味が違う。

単純な反復作業なのか、それとも、行為がもたらす興奮を追求していくのか。

セックスレスだとか言われる昨今、捕まらない程度に性行為を追求していくのは人間としての活力を漲らせるかもしれない。

けれど、人間は単純な生き物だから、
メディアに落ちている、性的な何かをなんの疑いもなしに興奮出来るもの、すべきものとして受け入れてしまうかもしれない。

正しく、行為を追求していくというのは言葉にする程優しくはないだろうし、それで漲る活力を否定するかもしれない。

考えれば出来る事でもなく、行為に及んでも読み切れない自身と相手との距離。

様々な解釈を誰でも無意識に行ってしまっているだろう。

そう言えば、少し前にAmazonのランキングで、女医が教えるセックス、とかいう本が暫く一位になっていた。

それこそ、興味はあれど自分では考えられないと言う思考停止っぷりを表しているような気がする。

ここでセックスの本質について語る事は出来ない。

なぜならまだ本書を解釈し切れていないからだ。
エロスと言うものを巧みに言葉で表現にした本書は間違いなく凄い本という事になる。

因みに江戸川乱歩の世界も凄まじい。
未だあれ程の衝撃を受けた本はないかもしれない。隠獣が作ったあの部屋は未だに脳裏から離れない。

もしも先にバタイユを読んでいたら…。そう思わせる作品だった。



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