ジウよりも先に読みたかった。

どうしてもあの小説の2人に今回の主人公が被る。

だから、自分の中での面白さは正直半減した。
けれど、面白い。
けれど、既視感。

物語が面白いからこそ、異なる小説の主人公の特徴が似通っていると、
そういった主人公しか書けないのかなと勘ぐってしまう。

勘繰ったが最後、その疑念は最後までつきまとう。

読者が読んでいるのは物語だが、覗き見しているのは作者の技量だと思う。

当然、小難しい背景を推し量るのではなく、主に好み如何によってだろう。

だから、私にしてみれば面白ければ面白いほど、引っ掛かりを感じた作品を真っ直ぐに人に勧める事は出来ない。

ここで言う引っ掛かりをさらに具体的にするならば、主人公が面白いのであって物語は面白くないのではないかと言うものだ。

ここで、思うのは漫画。
漫画はまず、主人公の魅力と言っても良いのではないだろうか?勿論、極論だとは思うし、小説だって主人公ありきだったりもする。

だから、面白いと思えるのは作者の技量だろう。

けれど、とここで、主人公が被る事に行き戻る。

喉の小骨はご飯を食べる事で取る事が出来る。
小説ならば、同じ作者の小説を読むしかないだろう。

彼の技量を見極めたいと思うのは、面白いと思った自分の技量を見極める為でもある。

さてと、次に読むとしたら、主人公は一人のものが良いだろう。アクションものでなくて物語がしっかりしているものが良いな…。

そんな事を考えていると楽しくなってきてしまうのだから仕方ない。

でも、その前に、17歳になった彼女達の青春の成り行きを見つめなきゃいけない。(笑)

何だか、なんだかんだとぐちぐち言ってみたものの、本心ではそんな事よりも物語の続きが気になるらしい。

あまり自覚はないけれど、
本が好きなのかもしれない。








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