タルムードの要約といった趣でしょうか。

そもそも、タルムードとはユダヤ人にとっての聖典であり、

歴史書であり、伝統や文化を伝えるものであり、つまりはユダヤ人の骨子と

言うべき書物らしいです。

これを知らなければユダヤ人は理解できないと言うほどのものらしい。

本書は至って読みやすく、タルムードには多くの挿話があり、

その話の一つ一つがさらっと読むのではなくて、かみしめるように、

自分ならどうするかを考えて読み進めてしまっていた。

タルムードの中の答えと、自分の中の答えの隔たりを作っているのは何なのか、

どちらが正しいとかではなく、双方の思考スタイルの違いに気付くと

より面白く読めるかもしれない。


なんにせよ、特別難しい事が書いてあるわけではないのに、

その裏にある規律の多さ、厳しさには閉口してしまいます。

それも理にかなっているものだとは思いますが、

がんじがらめという印象すら持ちました。

それは徹底という言葉で置き換える事が出来るし、

不出来な人間を世に出さない為の事だとも言えます。





世論が強くなってきたのか、個人が横暴になってきたのか、

なんとなくまとまらない日本。

政治家さん、どんなに悪い事やってもいいから、

成果を残してください。

成果も残せず、悪い事だけやって、名前だけ政治家っていうんなら、

くずも同然じゃないですかね。
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