タイムスリップ釈迦如来　　鯨　統一郎

本当に素敵な作品。

歴史なんていかようにも解釈出来てしまうけれど、

その解釈の幅が大きくなるときっとこんな風になるんだろう。

なにせ、ブッダはオカマ。

本当に愛すべきくだらない小説。

『邪馬台国はどこですか?』以来あまりヒット作には恵まれないものの、

良作を量産している作家の一人だと思う。いや、二人か。

オカマブッダのオネエっぷりが何ともいえず、それでいて、しっくりときてしまう。

本当にブッダがオカマだったら凄く凄く面白いと思わずにいられない。

タイムスリップ釈迦如来 (講談社ノベルス)/鯨統一郎