ベルカ、吠えないのか? (文春文庫)/古川 日出男

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この表紙、この題名。

ずっと前から気になってました。

いや、面白くないだろうと。

でも、ずーっと記憶の片隅にはありました。

自分は語感の好みがあって、

このタイトルは一発で脳みそに

刻んでました。

別に読みたいとか思うんじゃなくて、

単純に語感の良さだけで。

それに、表紙の写真。

犬の話だと一発でわかります。


結局手にしてしまった今となっては

この装丁の秀逸さが身にしみます。





まだ、読み終わっていませんが、これは面白い。

漫画でいう『銀河』です。(ちゃんと読んだ事がないのでイメージですが)

銀牙 1 ―流れ星 銀― (集英社文庫―コミック版)/高橋 よしひろ

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ここで語られる物語、その登場人物(犬)

それぞれが現実味は差し置いても、

とても豊かです。


それは春の恵みのような豊かさではありませんが、

生命として、始まりとしてとても生気に

満ちています。


『犬は数えない』

印象に残った言葉。

つまり、人間は数えるんです。

数えられるんです。

数という概念を人自分たちで作った癖に

それを超える事を

忘れる事を忘れてしまった。

数えられる事が『便利』である世界に

してしまった。

『便利』甘んじている。

そういう事は多くあるんではないかと。