私の好きな作家二人の対談集です。

森博嗣が土屋賢二の事をすごく評価しているにも関わらず、

話がスムーズに展開しないところが面白い。

というよりも、森博嗣の解釈の正確さと土屋賢二の話す内容に

言語ゲームが成立していないところがなんとも、笑いを誘う。

この本の評価は一般的にどうなのだろうか?

最近森博嗣の本はあまり読まなくなったが、

自分にとって『考え方の教科書』とまで思わせた

通称『Fシリーズ』は本当に面白かった。

とにかく、題名がかっこいい。(そんな気にさせる)

『笑わない数学者』

だとか

『封印再度』、『今はもうない』

これらには必ず、英訳が付いてくるが

秀逸は『Who inside』。

当時何度もその語感の良さに口ずさんでいた気がする。

土屋賢二に至っては現在もエッセイの文庫化を待っている最中なので、

いずれ彼の本の感想を書く時が来る事だろう。



世界中の古今東西の本を読むことが叶わないと知って、

そうとう落ち込んだ子供時代に教えてやりたい。

きっと、国語の教科書には載らないけれど、

この時代に生まれて、彼らの本を読めた事は

本当に幸せな事なんだと。


ただし、BOOKOFFで購入する私は彼らにとってあまり

芳しくない存在であるという事も自戒の意を込めて

ここに留めておこう。




人間は考えるFになる (講談社文庫)/森 博嗣

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そして、


封印再度 (講談社ノベルス)/森 博嗣

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さらに、



われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う (文春文庫)/土屋 賢二

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