いつか建築の成り立ちに漢字の成り立ちを応用できないかと思い手にとりました。

いやはや、文庫本と侮るなかれ、この一冊で一般教養以上の漢字の知識とうんちくが身に付きます。

心の片隅に日本語を大切に使おうという気持ちがあっても、そう思い込んでいるだけであって、ほとんどと言っていいくらい漢字の形と意味と成り立ちを無視して、外見だけを覚えている事を痛感してしまいました。

つまりは漢字そのものを理解しようとしていなかった。
ただの面食いでした。


思わず膝を打ったのは
『留守』という言葉の使い方。

もともとは城に留まり、守ることで留守と言った。

だが、最近では

『うちのものは今留守にしています』なんて使い方をしたりする。

これだと全く逆の意味になっているのに意味は通じてしまう。

それはすでに言葉としてはみ出してしまっているような気がします。笑。


それにしても、鞄って文字が生まれたのが明治だかそこらと聞いて驚きました。
まだまだ、新米な漢字だったんですね。

この本きっとものすごく面白いんだと思う。
でも、その面白みをかみしめるよりは先に進みたいと思います。




漢字の知恵 (徳間文庫)/藤堂 明保

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