しょっぱなから鈍器で殴られたような衝撃がありました。

ブラジルへの移民の事は本当になんとなく知ってる程度、
本作に出てくる棄民政策の事は全く始めて聞く言葉、そして政策。

日本と言う国は国民を棄てたという。

甘言で惑わし、その実態はアマゾンの奥深くへ放置。

病気との闘い。
作物の育たない土壌との戦い。

奇しくも食料だけは余るほど木々に、河に存在している。

嫁と弟を無くした男と
両親を無くし動物のような暮らしをしていた男と
親と死に別れシンジケートの親玉に育てられた男と
彼らと接点を持った男たちの物語。

彼らの一人が東京にやってきて、感想を言います。

『貧乏臭い街』だと。


そういえば、首相が退任しましたね。

一国の長ともいえる総理大臣が、

『国民が聞く耳を持ってくれない』

まるで駄々っ子。
嘘みたいななよなよとした発言。胆力の無さ。

だが、彼もまた国民の一人。国民の代表。

つまり、国民の大多数は気づかなくとも彼と同類なのだろう。

国に期待をしすぎている人間が多すぎる気がします。

あっ、でも、高速はETCつけてない人間にも優しくなっては欲しいですけど。




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