今から20年前位の本だろうか。

当時の住宅の特徴を10個に分け、その場に魅力を感じる住み手、生活スタイルの傾向などを当てはめていく。
恐らく当時この本を読んでいたら、かなり嫌味な印象を受けたかもしれない。

と言う事は、かなり核心に迫っているのだろう。



それを証拠とは言わないけれど、あとがきの中で著者は

『この物語はフィクションです』と逃げているから。

と、読んでしまうのは自分がひねくれているからなのかもしれない。



だが、時間が経った今読んでみると、当時に思いを馳せると同時に現在もまだ引きずっていると思われるスタイルが残っている。

本の内容とはそれほど関わってこないけれど、


『ホテルとは旅人のものである』という言葉が気になった。

確かにとうなずける部分もあるけれど、旅人はホテルというようなホテルにはあまり泊らない気がする。
まぁ、どうでもいいことだけれども。




もう一度読むかと聞かれれば、読まない。






10宅論―10種類の日本人が住む10種類の住宅 (ちくま文庫)/隈 研吾

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