これは、片手間で読む本でもないし、読める本ではありませんでした。

私が読んでいる論語はこれ↓
論語 (中公文庫)/孔子

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まだ記憶に新しい、安岡解釈や前回の小説によりかなり彩り豊かに読み進めていくことができます。

しかし、周辺諸国や上記には出てこない弟子の名前等々、注釈や訳を見ながらの読書になります。

昨日は優しい好好爺を思い描いていたのに、孔子36歳当時の貴族に対する厳しい言葉や弟子への窘めを読んでいると、余りの温度差に自分が叱られたように感いてしまいます。

今日、満員電車の中で読んでいて思ったのが、論語を読んでいると近くにいる人にばれてしまうと、多少の狭っ苦しさ等気にしていては、読んでいる意味がないな、と。

それこそ、論語読みの論語知らずになってしまう。

読んだからと言って、そのすべてをすぐには実行できないし全ては必要ないだろう。

けれど、実行出来る事すらしなかったら、二度と論語の重要性には気がつかない気がする。


それにしても、孔子を生み出した中国はどうしてあんな国へなってしまったのだろうか。
でも、思い返してみれば、中国で出会った人々は皆、本当に優しい人ばかりだった。

ただ、日本にいて流れてくる情報は反日感情ばかり。

民衆に孔子の思想は連綿と受け継がれているのだろうが、『神』になってしまった孔子は今の中国という国をみてどう思うのだろうか?

慟哭?叱責?

・・・多分、自己反省だと思う。