ブックオフでの楽しみ方の一つに『目当ての本を105円で見つける』というものがある。

もちろん、半額程度で本を購入できる事で良しとするならば別段こういうことに楽しみは見つけられないだろう。

目当ての本が小説ならば105円で見つかる可能性は専門書に比べて高い。
しかし、まだ出版間もないもののを見つけるのはほぼ不可能に近いから、これはあきらめて本屋で買うか、半額程度で買うしかない。

けれど、数年前に流行った本ならばかなり高い確率で105円コーナーに発見できる。

『東京タワー』『ホームレス中学生』しかり『天璋院篤姫』などが良い例だろう。

しかし、一時的なブームで終わらなかった場合、昔の本だが映画化、ドラマ化が決まった場合等はその限りではなく、しかも、105円コーナーから格上げされる場合がほとんどだ。

ここ最近ドラマが当たった東野圭吾など以前は何とか105円で見つけられたのだが最近では売れっ子作家と言う事もあり上述の格上げが顕著である。

いかに早くメディアに取り上げられているかを把握し、その情報が各店舗に行きわたるよりも早く105円で探すのが、醍醐味の一つとも言えるだろう。

チャン・ツィーの主演?で話題にもなった『さゆり』は映画化の情報が流れた途端105円コーナーで全く見なくなった。
それまでは上下巻とも105円で購入できていたというのに…。
だが、一時的、しかも多少局地的だったのだろう、今となっては105円コーナーにおとなしくおさまっている。

本は『今読みたい』ものと『後々必ず読む』本の二種類は少なくともあるだろう。
社会との流行りとの折り合いを良く見極め本を探すことを楽しんでもらいたい。




鉄則
『流行る前に105円で見つけ出せ!!』