お隣に餌をもらいに来る子猫ちゃんたちを自主的に保護して、もらい手を探す、という自己満保護猫活動をしている私と長女です。
これまで9匹の子猫ちゃんを保護し、育てて、もらい手さんに譲ってきました。
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私の実家の3代目の猫、くりちゃんは、熊本地震の時にはもう14才くらいでした。
歳を取り、かなり痩せて、ヨボヨボになってしまっていました。
地震の翌年、半壊となってしまった実家が売れ、福岡に引っ越しをすることになりました。
福岡に住む私の自宅近くに、予算内でよい物件があったので、引っ越し先も決まりました。
しかし、ここでちょっと問題が起こりました。
熊本の家を買ってくれたご家族様のご希望で家の引き渡しがちょっと前倒しになり、購入した福岡の家の引き渡しは、売り主様の都合で少し遅くなったのです。
結果、両親と妹は、次の家に入居するまでの期間、1ヶ月ほど住む家がなくなりました。
家族で話し合いをした結果、両親は父方の祖父母が住んでいて今は農業の時だけ使っている阿蘇の家に行き、妹は一足先に福岡の私の家にやってきました。
私の家には白猫のんちゃんがいるので、臆病なくりちゃんは他の猫と一緒に住むのは無理だろう、ということで両親と一緒に阿蘇に行きました。
2017年の秋のことです。
熊本から阿蘇まで車で1時間ほどの移動になります。
そのころ、高地である阿蘇はもう寒かったようです。
それから1ヶ月ほど待って、両親はやっと購入した家に入居することができました。
今度は阿蘇から福岡まで車で3時間ほどの移動です。
断捨離が得意な母が荷物をかなり減らしていたので、そんなに運ぶ荷物もなく、引っ越しは、引っ越し屋さんにおまかせで、なんとかなりました。
くりちゃんも新しい家にやってきました。
地震から1年半、私の家族には、引っ越しという大きな環境の変化がありました。
両親も妹も、これからやっと落ち着いて生活ができる、とほっとしていたのですが・・・。
猫は環境の変化がストレスになるということです。
地震があって、余震があって、怖い思いをし、熊本から阿蘇に移され、その後また福岡へ。
もしかしたら、高齢のくりちゃんのストレスになってしまったのかもしれません。
引っ越しから1ヶ月もたたないうちに、くりちゃんは眠るように死んでしまいました。
(つづく)
くりちゃんのことを書いていると悲しい・・。
引っ越し直前の写真。くりちゃんも歳を取って逃げるのが面倒になったらしく、写真をバシバシ撮らせてくれました。
お気に入りだった庭の木の切り株の上です。


