ランバイクカスタム講座 連載⑦
第2節
パフォーマンスの向上
2-2 スキュアーやシャフト回りのカスタム
としまえんステージも始まり、いよいよエンジョイカップシーズンが本格始動してます。
今回は、ホイールをカスタムできないレギュレーション時のパフォーマンス向上をテーマとしています!
・純正ホイールでも戦える足回り
・エンジョイでの好成績を残すアイテム
近年のエンジョイは、ガチです。
❶シャフト回りの軽量化
まず第一に、回転部分が軽いと加速が良くなります。この部分が重いと→(タイヤが回りにくい=加速しにくい)
他の部分に比べて回転部品のカスタムは、効果が高くなります。より外側(リムやタイヤなど)を軽くした方が、より効果的です。100グラムの軽量化は、他の部分の200グラムくらいに匹敵するイメージです。
軽量化は、
場所によって効果が変わります。
純正シャフトは、とても重いです。ベアリングと合わせて、前後で約260gもありますから………
では、そもそも実際のパフォーマンスにどう影響されるのか⁉️
どんだけ違うの?
ランバイクの推進力は、地面を蹴ることにより生まれます。ホイールの回転上昇に伴う損失(駆動抵抗や転がり抵抗など)が少なくすればするほど、蹴った力を加速するエネルギーに使うことができます。
・軽くなると速くなる理由
・主に加速時
子供の蹴る力は変わっていないのに、実際には速くなっています。
これが、カスタムによる効果です。
このエネルギーの損失を減らすのがカスタムの目的であり、加速が良くなって、最高速度に到達する時間が早くなります。ランバイク競技は、最初のコーナーでレースの順位がほぼ決まります。
1コーナーがいいと、良い結果になりますよね。そもそも、そんなに抜けません💦
※純正のシャフト
❷シャフトのカスタム
純正のシャフトは、普通の鉄です。
付属しているベアリングも、あまり性能が良くないものが入っています。これはレースを想定して作られていないので、仕方のないことです。
・重いし回らない
ビッちゃんや鈴木部品さん、ZeroBikeFactoryさんなどからカスタムシャフトが発売されています。シャフトを削り出しの高精度な物にして、中空(中をくり抜いて)にして軽量化を図っています。
中には軽量で高剛性のステンボルト使用し、シャフトのしなりを出なくしているメーカーもあります。カスタムベアリングとのセット販売もありますね。
純正と違ってしっくりと固定でき、ホイールのガタツキの発生や脱輪のリスクが減少します。純正より頑丈なのに、前後セットで60g近く軽量化できます!
・軽くて丈夫 言う事なし
そして、
くるぶしヒット対策のカスタムも必須です。
ナットの頭が高いと、地面を蹴り上げた時に足首が当たります。上の写真のものは、対策された形状です。
・痛いらしいです
注意⚠️
中にはアルミを使って軽量化しているメーカーがありますが、柔らかいので耐久性がとても悪いです。ナットの場合、頭が削れたりネジ山が潰れてしまう事があるので、材質には注意してください。
7000系アルミ合金(超々ジュラルミン)は、最高です。軽量かつ強度が高い!iPhoneのボディに使われていた事もあるようですね。
豆知識:
後述するレーシングホイールは、そもそも軽量なスキュアー(串)が付属されています。
❸ホイールとフレームを固定している構造
ストライダーやバニッシュは、ハブ(ホイール)をナットで固定しています。
対してストライダーST-Rは、スルーアクスル方式を採用しています。(下の写真は、サイクルパークトミーさんのです)
剛性と強度の向上が、目的ですね。くるぶしのケガも防止できます。
MTBなど、高いねじれ剛性を必要とする場合に効果があります。フロントがねじれると、ステアリングに影響が出るので、オフロードでは明らかに違いがわかるそうです。負荷に耐えるために考案されました。
ST-Rやるな!
走行中に車輪が外れないというメリットもあり、脱輪防止のタブワッシャーなどが必要ありません。ストライダー等は、締め付けに気をつけないと脱輪するので注意してくださいね。
回転軸にも注意が必要です。推進方向に回るように、ホイールを固定して下さい!タイヤを空転させて、向きをチェックすればわかります。
次回は、バイクの構造にも迫るヘッド回りのカスタムです。ヘッドパーツやフォークブッシュについて考えてみましょう。
では、また👍
シャフトのカスタムは、こちらもチェック!
https://www.instagram.com/tsuguo49er/