ランバイクカスタム講座 連載⑥

 

第2節

パフォーマンスの向上

2-1ベアリングのカスタム

 

 

 

ランバイクを速く走らせるには、

エンジン性能(蹴る力と回転)が1番大事なのは、言うまでもありません。

 

 

 

 

では、バイクのみで考えた場合、

「フリクション(摩擦抵抗)を少なくすること」が、速さにつながる第一歩と言っても過言ではない。

 

 

 

エンジン馬力の損失を少なくすることが目標です。

 

 

 

摩擦抵抗は、どんな時にも発生します。スタート時、コーナーからの加速時、ただ走っている時などすべてにおいてです。

 

 

 

回転軸を支える部分が、特に損失を出しています。

 

 

 

❶ベアリングとは?

この摩擦抵抗による損失を少なくしてくれる部品が、ベアリング(軸受け)です✨高性能なものに交換するだけで、すぐに速くなります。

 

 

 

飛躍的に回転効率が上がり、脚への負担も減ります。加速も良くなるし、スピードも落ちにくい!

 

 

 

ベアリングの善し悪しが、スピードを左右します。

 

 

レースに出なくても、絶対に変えるべきパーツです。でも、お金をかければいいと言う問題ではありません🙅‍♂️コストパフォーマンスも大事です。

 

 

❷潤滑油

ベアリングの品質を維持するには、潤滑油が必要です。

ここがポイントです‼️

 

 

 

どんな物質でも表面には凹凸(おうとつ)がありますが、精度が高いベアリングほど、その凹凸は小さくなります。

 

 

 

いいベアリングがスムーズに回るのは、凹凸が小さく、より球(真円に近い)に近いので、抵抗が少なくなるからなんです。

 

 

 

凹凸があるもの同士が接触した時に、潤滑油がないと弱い方が削れてしまいます。それでは、せっかくの真円がガタガタになってしまうので、油を入れてスムーズに回るようにするわけです。

 

 

潤滑油で、さらに摩擦抵抗が低くなります。

 

 

 

 

 

❸走行性能と空転性能

潤滑油は、もの同士が接触する=負荷がかかる時に、大きな効果が出ます。

これは、走行性能です。

 

 

 

ライダーが乗った時に、

「スムーズな回転が得られるか!」ということです。

 

 

 

ホイールを浮かせて(ライダーが乗っていない状態)空転させた場合には、本来の負荷がかかっていません。

これが空転性能です。

 

 

 

空転性能だけを注視しては、いけません。

この空転性能は、一つの目安とした方がいいでしょう。

 

 

 

オイルの被膜が薄い方が、より高回転になります。代償として、この被膜は剥がれ落ちるのも早い。オイル自体も、ネバネバが少ない方が高回転になります。

 

 

 

サラサラな潤滑油です。

 

 

 

使っていて回りにくくなってきたな?と感じることで、潤滑油の被膜が落ちてきたのがわかります。潤滑油が落ちてしまってベアリングが錆びてしまったり、ゴミが入ってベアリングに傷をつけてしまうと、回転がとても悪くなります。

 

 

 

空転は、ホイール交換時のダストカップの締め過ぎ確認などの判断材料になります。ぜひ参考にしてください。

 

 

 

オイルの粘度が最低限ないと、遠心力で潤滑油が走行時にすぐに流れ出てしまいます。粘度をちゃんと確保している潤滑油が必要です。

 

 

 

空転性能より、走行性能が大事です‼️

 

 

❹ベアリングの種類

「グリスベアリング」と「オイルベアリング」に大別されます。潤滑しているのが、グリスかオイルかの違いです⚡️

 

 

 

①グリスベアリング

グリスは粘性が高く、流動性が低い(流れ落ちにくい)ため気密性を高くでき、内部まで埃や水が入りにくいというメリットがあります。

 

 

 

シールドベアリング とも呼ばれています

 

 

 

メンテナンスをする必要がほとんどなく、外的要因で壊れない限り一定の回転を保ってくれます。一方で、粘性が高いため回転が若干ですが、重くなってしまいます。

 

 

 

②オイルベアリング

軽く回るのが、最大の特徴です。スピードは出るようになりますが、流動性が高いため気密性が低くなり、埃や水が入りやすくなってしまいます。

 

 

 

オープンベアリングとも言います

 

 

 

以上により、

こまめなメンテナンスが必要です。

 

 

 

レーシング向けとも言えますね🤔

(耐久性を犠牲にして、高回転を得る方法です)

 

 

ベアリングのメンテナンス

オープンベアリングは、オイル膜が薄いため傷つきやすく、定期的に内部にオイルをさしてあげることが重要です。

 

 

 

注入時に砂とか埃が入ったりすると性能が一気に落ちるので、完全に洗浄してからの注油になると思います。潤滑油は、コドモディーポやZPI、グリッチオイルなどたくさん出ています。

 

 

 

そしてベアリングのリテーナーに樹脂が使われている場合は、洗浄剤にも注意が必要です。パーツクリーナーなど洗浄剤には樹脂などへの攻撃性があり、ひび割れなどの原因になります。

 

 

 

・ケミカルアタック

 

 

 

ZPIというメーカーさんのパーツクリーナーは攻撃性のない成分を使用していますので、洗浄にオススメです。オイルもZPIのダイヤモンドオイルが用途としては適していると思うので、この組み合わせは良いですね。

 

 

 

ちなみに、りゅうが使っているZeroのホイールのベアリングは、ZeroBikeFactoryのオリジナルシールドベアリングを使っています✨

 

 

 

・たまに拭くくらいのメンテナンス

・走行性能も完璧です‼️

・クルクル回ります

 

 

ニンジャベアリングも有名ですね。これにも種類があります。NINJA SUPER BADDEST-スーパーバッデストは、コスパがいいです‼

 

 

 

他にも色々あるので探してみて下さい。

 

 

 

次回は、スキュアーやカスタムシャフトに触れてみます👍

では、また

 

 

 

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ストライダーカスタムは、インスタでもやっているので是非‼

https://www.instagram.com/tsuguo49er/