ランバイクカスタム講座 連載⑤
第1節
1-2ハンドル回り(後編)
❶ステムの突き出しについて
突き出しとは、ステムの長さのことです👍
(ハンドルとコラムの中心同士の距離を指します)
突き出しが長いとハンドルが乗り手から遠くなり、前傾姿勢になります。
→コントロール性は悪くなります。
俊敏なハンドリング操作がしにくい
逆に、短い突き出しだとハンドルバーが体に近くなり、
よりダイレクトな操舵ができます。
(操作しやすい)
しかしそのような上体が起きた姿勢では、ランバイクでは効率よく推進力を生み出すことができません。1〜2歳は短めで。
相反する特徴がある、と言うことです‼️
高速走行を目的にすれば、長いステムを使用する。
俊敏なコントロール性能に主眼を置けば、短いステムにした方が良いですね。
・ロードバイクは長めのステム
・マウンテンバイクは短め
ママチャリは短い。
(ランバイクでは、30〜90くらいでしょうか?)
❷ステムの種類
ダディラボさんのクイルステムは、伝統的なスレッドステム(写真②)と言います。
ステム頂上のボルトを締めることで、クイルを内側から押し広げて固定されます。
ママチャリも、これにあたりますね。
構造上、固定がやや弱い。
短所は、締め過ぎるとハンドルの動きが悪くなります。上手にスキマを作って、締めれば大丈夫です。
一般的なアヘッドステム(最初の写真)は、軽くて剛性もあり、カスタマイズ性にもメリットがあります。
・突き出しを変更するとき
・ハンドルバーを変えたいなど
このタイプは、様々なメーカーから様々な材質や長さが発売されてます。こちらも、トップキャップを締め過ぎるとダメ。
→ハンドルが回らなくなります。
トップキャップは軽く締めてステムを下げ、ヘッドパーツに十分な圧力をかけるパーツです!
ヘッドパーツのベアリングに、軽く圧力をかける必要があります。
→ハンドルがスムーズにクルクル回転します。
※スレッドステム+ライザーハンドルバー(写真②)
❸ライズ
ステムが水平面からどれだけ角度が付いているかを示します。起き上がるほどハンドルが体に近くなり、高い位置になって楽なポジションになります。
逆に角度が下がると角度が低くなり、前傾姿勢が強まります。
豆知識:
多くのアヘッドステムは、逆にひっくり返すことで2種類のライズ角度が選択できます。
ストライダーは、プロとスポーツでコラム径が違います。プロはφ20.8、スポーツはφ22.2
ややこしいですね💦
※ステムアダプターが必要なストライダーカスタム(写真③)
市販されているステムのコラム径はφ28.6が基本なので、ストライダーのハンドルカスタムは、コラムアダプターを使ってφ28.6にしなければいけません。
コラムアダプターは、各社からでています。バニッシュは、カスタム前提に設計してあるのでコラム径がφ28.6です。
ステム選びは、安全面と軽さを第一に考えてください。
そして突き出しはライダーの体格や成長に合わせ、決めるのが良いでしょう!
前述したこの部分は、ハンドリングにもっとも影響を与えるパーツです。軽さの違いは、わずかかもしれませんが効果は高い。
アルミでも十分軽くなります。
※アルミステム+スカンジウムハンドルバー(写真④)
※ステム一体式のカーボンハンドルバー(写真⑤)
※ダディさんのステム(写真⑥)
写真④⑤⑥を参考にしてみて下さい‼️
ちなみに写真④は、アルミステム+スカンジウムの組み合わせです。
長い目で見たら、アヘッドステムをお勧めします。
突き出しは、50前後でしょう。(4〜5歳)
先を見据えて長くするよりは、短めがいいですね。ハンドルバーに体重が乗らず、加速時に影響が出ます。
次回は、いよいよカスタムの真髄に入っていきます。
では、また👍
ステムのカスタムは、こちらもチェック!
ストライダーカスタムは、インスタでもやっているので是非‼
https://www.instagram.com/tsuguo49er/