慢性骨髄性白血病特効薬スプリセル服薬197日目。3月30日。


続きです。



卒業式当日、子どもたちはいつもより遅く登校してくることになっていましたが、自分は早くに学校に行き、教室や式場の点検をしました。

前日、夜遅くまで準備をしていたこともあり、準備は万全。

特に教室は小学校生活を思い出せるようにがんばりました。


そしていよいよ子どもたちが登校。

みんな元気に登校してきて、安心しました。


落ち着いている暇もなく、歌の練習。

歌の練習の段階で泣いているやつあり笑

こりゃあ今日はだめだな〜と思いながら、ハンカチを準備して卒業式に向かいました。


入場はみんな落ち着いていました。

手と足が一緒のやつはいなかったかな。


自分自身も特別な思いがあるため、結構な緊張でしたが、しっかり呼名できました。


そして、式のメインである別れの言葉。

在校生の呼びかけ後に歌う「旅立ちの日に」で、もうだめでした。

卒業生が全員こちらを見て歌う場面だったので、真正面から顔が見えて、それだけでだめでした。

そんな自分を見て、卒業生ももらい泣き。

言葉に詰まる子もいて、それでさらに涙が伝染。

そしてとどめは、卒業生の歌「ふるさと(嵐)」

結構な人が泣いていて、近年稀に見る感動的な卒業式になりました。

忘れられない卒業式になりました。



教室での最後の話も、いつもは保護者もいて、何話そうか迷ったり、緊張したりするんですが、今回は保護者の目なんか気にせず、最後に伝えたいことを伝えました。

「世の中には、生きていたくても生きていられない人がいます。産まれてきたことは幸せなことなんです。生きていることは贅沢なことなんです。だから1日1日を大切に、家族や友達を大切に、自分自身を大切にしてください

保護者にとっては普通の話だったかもしれませんが、子どもたちは、自分の病気のことを知っていたので、保護者とは違う思いで聞いてくれたようでした。

涙を流して聞いてくれました。

病気のことを話して良かったと思いました。

子どもたちはきっと、これからの人生を、精一杯悔いのないように生きてくれるでしょう。


最後にみんなでクラス写真も撮り、いい記念になりました。

最高の卒業式、最高の卒業生でした。




もうちょっと続く。