慢性骨髄性白血病特効薬スプリセル服薬196日目。3月29日。
続きです。
全員後ろを向かせ、自分の顔が見えないように話しました。
病気が見つかった経緯。
どんな病気なのか。
病気が見つかった時ににどんな気持ちだったか。
そして、辛いときにみんなからどれほど元気をもらったか。
話の途中で、自分が堪えられず、涙を流してしまいました。
子どもたちも、自分に背を向けながら、泣いてくれていました。
涙もろい女子だけでなく、普段冗談ばかり言い合っている男子も。
2年間で、子どもたちと信頼関係を築けていたんだと、少し嬉しい気持ちになりました。
最後に、みんなに前を向いてもらい、顔を見て話しました。
「明日の卒業式、忘れられない卒業式にしましょう」
「この話は君たちにしかしていない話。君たちだから話した。例え誰であろうと、他の人には絶対に話さないこと」
そう約束し、下校させました。
当然、自分が病気のことを話したなんて、他の先生に知られたら、「なんでそんなこと話すの!?」と怒られそうなので、涙を拭いてから帰れと言いましたが、優しい子どもたち過ぎて、帰りもボロボロ泣いていて、先生方から「どんないい話したの!?」と、聞かれまくりました笑
全然いい話じゃないんですがね。。。笑
卒業式のためにがんばってほしい、1日1日を大切に過ごしてほしいということを伝えたくて、迷った末に話しました。
こんな体験談を話せる教師もたくさんはいないでしょうし、話すことで、自分の気持ちが伝わると思ったから。
でも、トラウマとまではいかないけど、嫌な気持ちになった子もいるのではないか、とも思いました。
明日の卒業式行きたくないなんて言い出したらどうしようとか、少し不安にも思っていました。
次回に続く。