2年前に書いていた以下の記事。
娘が夜寝る前、本が大好きな彼女のために必ずするのが読み聞かせ。
まずはパパがイタリア本を読み、つぎは私が日本の本を読み聞かせる。
大抵は世界名作本や日本昔ばなしだが、時に道徳の教科書だったり。
最近パパと娘がはまっているイタリア本が興味深い。
ちなみに昨日はこんなストーリーだった。
かつて何をするのも怖がりやの女の子がいた。
ミシェル・ロビンソンという名の彼女は、部屋がひとつしかないシカゴのアパートに家族と一緒に住んでいた。
” きっと私はあまり頭が良くないのだわ”
” きっと私は器用ではないのだわ”
ミシェルはいつもそんな風に杞憂ばかり。
ミシェルの母は彼女に言った。
” 出来ると思えばなんでも出来るの ”
” すべてのことが可能なのよ”
ミシェルは努力家だった。
ある時など、学校の先生より
” あなたはそれほど成績が良い訳ではないのだから、あまり高望みをするのはよくないわ ”
と言われ、更に他よりは、
” どうせ南シカゴのいち田舎娘にすぎないのだから、大きな事を成し遂げるなんて無理よ ”
とも言われる。
でもミシェルは両親の言葉を信じることに。
” すべては可能なの ”
そう信じた。
そしてハーバードを卒業し、大きな法律事務所の弁護士となる。
ある日、上司より新人弁護士のサポートを頼まれる。
彼の名はバラック・フセイン・オバマ。
2人はすぐに恋に堕ち、数年後に結婚。
ある日、バラックが言う。
” アメリカの大統領になりたい ” と。
当初ミシェルは彼の頭は大丈夫かしら?と思うも、すぐに母の言葉を思い出す。
” すべてのことが可能 ”
そして法律事務所を辞め、彼の選挙の後押しを始める。
バラックは当選する。しかも二回も!
そしてミシェルは黒人初、アメリカのファーストレディーとなる。
彼女の座右の銘は、
” 天才に生まれてくるものなど誰一人としていない。努力をすることにより天才になる。”
”いつも自分を信じきるの。そしてあなたの夢を邪魔するような他人の言う事なんかに絶対に耳を傾けないで ”
by Michelle OBAMA
”100人の輝かしい女性の人生”より
この記事を思い出しながら、偶然にも今日目にしていたのは
ニューヨークにお住いのコモンるみさんの記事。
ここでミシェルがプリンストン大学卒業だったということを知るのだが、
(イタリア本に書かれていたハーバードは、実際にはハーバード・ロースクールを誤ったものと思われる)
そんなことが言いたいのではない。笑
プリンストン大学を卒業した彼女、ゲストスピーカーとして何度もプリンストン大学に呼ばれていたそうなのだけど、いつも断っていたという。
その理由として
9割以上が黒人というシカゴの公立高校から、
数えるほどしか黒人のいないプリンストン大学へやってきたミシェルが、
白人のルームメートのお母さんより肌の色だけで差別を受けたということが起因しているのではないかと書かれていた。
娘のルームメイトに黒人がいるなんて、断固受け入れられない、と白人のルームメートの母親は学校側に部屋を変えてくれるよう要請したとのこと。
黒人ということでそんな差別を受けるなんてミシェルには想像もしていなかったし、どう対応すべきか心の準備さえできてなかった。
そして彼女は、白人の友達を作ることもないまま、どこのクラブにも属さずにひっそりと大学生活を送ったという。
彼女にとっての大学生活は、決して居心地の良い場所ではなかった
だから、ゲストスピーカーとしてもとても喜んで行く気にはなれなかった
そして時は過ぎ、2008年の大統領選挙。
ミシェルを非難した娘親子はCNNのインタビューに対し、
母:「本当に申し訳ないことをしたと思っている。今回の選挙ではオバマ氏に投票する」
娘:「あの時、もっと心を開いて彼女と友だちにならなかった自分を後悔している」
この一連の事件に関して、るみさんは、
いまだに白人&共和党人口が多いプリンストン大学に今度こそ行って、白人大多数の学生たちに、メッセージを送ってほしい
彼女のような強烈なカリスマ性のある人が話してくれれば、きっと多くの学生たちの魂を揺さぶる
知性ある若い学生たちは、きっと理解できる
差別や偏見は、教育でしか変えられない
今こそ、一人でも多くの影響力のある人が、正しく草の根レベルで拡散してほしい
と。
ミシェルも素敵だけれど、るみさんも素敵な方だなあと思いながら、
彼女の記事を読ませていただいた今日の午後だった。
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