もう既に日本のニュースでもお馴染みとなった、

ミラノのアレッサンドロ・ヴォルタ高校の

ドメニコ・スクイラーチェ校長が、

休校中の生徒へ向けて送ったメッセージ。

 

きっと既に目にしている方も

多数いらっしゃるだろう。

日本に限らず、世界中で翻訳されて

話題を呼んでいるようである。

 

校長は、メッセージの中で

アレッサンドロ・マンゾーニの

promessi sposi / 許嫁(いいなづけ)

を引用している。

 

我が甥っ子によると、

このいいなづけ、ダンテの神曲と共に

学校で必ず読まされるものなのだとか。

 

そういえば、

娘をインターナショナルスクールへ入れると決めた時、

周囲のイタリア家族に反対されたのだが、

その時に言われたセリフが今でも忘れられない。

 

Sはイタリア人でもあるのに、

アレッサンドロ・マンゾーニも学ばずに育つの?

 

それくらいに有名、かつ

イタリア人の教養とも言えるものである。

 

ストーリーは、

結婚を誓い合った二人が、

様々な障害を乗り越えながら、

最後にはめでたく結婚をするというもの。

 

 

https://www.copia-di-arte.com/a/jean-babtiste-corot/the-town-and-lake-como.html

 

 

 

その障害の一つとして出てくるのが、

校長先生も引用していたペスト病である。

だからと言って、

校長先生がコロナウイルスと比較していたのではない。

 

ペストが流行った17世紀と今。

4世紀もの期間に化学の進歩は進み、

医学も発達した。

でも、今周囲に起こっている現象、

 

無知からの恐怖

外者への不信感

不安から来る買い漁り

 

は4世紀経った今でも変わらない。

だからこそ、今読むべき本であると

校長先生は告げていたのである。

 

携帯をスクロールしたところで出てこない”答え”

それがきっと本の中には隠されているのだろう。

 

 

許嫁はいわゆる古典文学である。

今のイタリア語の元になった言葉で書かれている。

私たちが「徒然草」や「枕草子」を読む様なもの。

 

芥川の作品にも古典の影響は色濃くでている。

「羅生門』や『運』には「今昔物語集」が

「道祖問答』には『今昔物語集』のほか、

『宇治拾遺物語』が題材となっていたり。

 

時を経ても尚、

いや、時を経たからこそ

古典から学べる事はたくさんあるのだと実感する。

 

 

前に進めないときは、無理をして前に進まなくてもいい、

後ろに戻ってみてこそ分かることもある、

そんなことも教えてもらった気がしている。

 

 

こんな時だからこそ

"したいことリスト"の中に

古典文学との時間も入れたいところだが、

四六時中娘と一緒の私には中々難しい。涙

 

早くひとり時間のある生活に戻りたい、、、

そんな事を思っていたら、

今朝ママ友からこんなメッセージが!!!

 

 

 
 
イタリアの有名新聞社名でのメッセージ、
学校閉鎖を5月2日まで延期
とのこと!!!!!
もう絶句で声も出なかった数分後に 
フェイクニュースだったことが判明!!
 

 

 
 
有名新聞記事を装ってのフェイクニュース。
本当にやめてほしい。
 
ママたちの関心は
もっぱら学校閉鎖がいつまでかということ。
 
現実問題として、
4月3日まででは十分ではない
という意見が出ているのも事実ではある。
 
それが決定するのも時間の問題であろう。
でも4月いっぱいだなんて勘弁して欲しい。涙
そうならない事をただただ祈るのみである。
今は神のみぞ知ることだけれど。
 
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