イタリアコンテ首相は、
ウイルス感染拡大阻止のため、
スーパーマーケット等の生活必需品販売店、
薬局などを除いた
全ての商業や小売店の営業を停止させた。
バールやレストラン、美容院等もである。
私も外出せずに過ごすこと、はや１週間。
敷地内での散歩が
唯一の外気との接触時間となる。
外に出ないこと＝私ができる唯一のこと
だからである。
一人一人の我慢や他人への思い遣りが
最終的には功を成すことを願いながら。
イタリアで一番最初にウイルスが発生したとされる病院がある
コドーニョ。
最初に封鎖された町のひとつでもあるのだが、
どうやらそれが功を成したのか。
昨日は初めて新規陽性患者が出なかったそうである。
食料品含む生活必需品は、
家族の中で一人のみが代表として買いに行く事ができる。
我が家では夫の役割に。
今やしっかりとマスクを着用し、
スーパーマーケットへと向かう。
もちろん混むような時間は避け、
敢えて皆のランチ時間となっている時を狙って。
スーパーには１０人ずつの入場制限が設けられ、
夫は外で３０分ほど待機させられたという。
待つのが苦手なイタリア人が、
きちんと列をなし、
しかも各々が１メートルの感覚を保ちながら
待機していたそう。
数日前とは明らかに状況が激変していた様子。
一人が出て来ると、新たに一人が入店。
中では手袋を着用して購入したという。
他の人たちが外で待っているかと思うと、
ゆっくりと買い物も出来なかった！
とは帰宅した我が夫の言葉。
帰途に立ち寄ったパン屋さんでは、
二人ずつの入店だったとのこと。
店員さんが二人だったため、
それに合わせての対応だそう。
品薄になっているものはあったの？
そんな私の問いには、
特に実感するようなものは無かったという。
強いて挙げるとすれば、
トマト缶くらいかな、と。
娘が敷地内を自転車で走り回り、
愛犬シャンティが虫やトカゲを追い回す間、
私はひとりお花見気分
炉ばたに咲く小さな草花から、
西洋プラムの白い花まで
ひとつひとつを愛でていた。
それでも春はやって来る
誰が悪いわけでもなく、
今は世界規模での”思いやり”が必要なだけ
そんなことを思いながら。
自然の力に癒されながら。
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正直、こんな非常事態時にとも
悩みますが、
こんな時だからこそ、
逆にイタリアの食や街の美しさを
皆さんにお知らせしても良いのでは
と逆の発想に辿り着きました。
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