今朝、ママ友からクラス全員宛に”とある”音声メッセージが転送されてきた。

丁寧なことに、私個人宛にも同じものが転送されていた。

 

彼女からのメッセージはなく、

あくまで音声メッセージだけ。

 

一体何?

きっとまたMちゃん、

宿題の範囲がわからなくて、助けを求めているのかな?

 

そんな風に思いながら、

何気なく再生をしていた。

 

そこには、

娘の友人のMちゃんの声でもなく、

ママ友の声でもなく、

聞いたことのない声が録音されていた。

 

私はP病院の看護師です。

イタリア政府はコロナウイルスに感染した患者は2人と言っていますが、

本当は違います!

27人もいます。

私はこの事実をみんなに知ってもらいたいし、

そうあるべきだと思うので、

みなさんこのメッセージを周囲の方々に転送してください!

 

え???

てっきり宿題云々だと思って再生していただけに

朝から動揺を隠せなくなってしまった私。

 

友達にその内容を伝えながら、

一人そのことを考えていた。

心配症の夫に話して、変に動揺されても困る。

 

幸いにも、

とある友人の言葉が

私を救ってくれていた。

 

このメッセージの信憑性ってあるのかな?

すごく慌てて話しているところ、

ソースがはっきりしないところ、

本当に責任のある看護師だったら、

こんな風にただ不安を煽るだけのようなこと言うのかな?

私には医療のプロの反応とは思えない。

 

 

そうなのだ!

イタリアって、

根も葉もないことを煽ったり、

と言うことが結構な割合である。

まずテレビ報道がそう。

正直、どこまで信じて良いのかわからない。

 

大袈裟だから?

 

他のブロガーさんの記事で目にしたが、

ローマの音楽学院では、

この騒ぎに関連し、

アジア人が講義を受けさせてもらえなかったのだとか。

 

ローマで中国人2人の感染者が出た矢先のことだった。

中国人も日本人も、

つまりはアジア人は全て、

彼らにとっては一派一絡げということなのだろうか?

少なくとも、

親日家として名高いイタリア人から、

今までに差別など受けたこともなかったはずの私だったが、、、

 

本当にそうだった?

 

ふと、

18年前のとある光景が頭を過ぎっていた私。

 

 

2002年 / フィレンツェ

 

暑い夏の最中

イタリア中が熱狂をあげていたのが

ワールドカップのサッカー決勝戦

イタリア V.S. 韓国

 

通りを歩いていても、

室内からの歓喜の声が外まで響き渡っていたほど。

イタリアが敗退した時の

落胆の声の大きさといったらなかった。

 

試合が終わった数時間後、

私は肉屋さんへ出向いていた。

まだ住み始めて1ケ月ちょっと。

お店の人との信頼関係は出来ていなかった頃だ。

 

店内は、

まだサッカーの余韻でいっぱいだった。

 

君は何人なの?

 

お肉を注文しようとする前に、

いきなり向こうからそう聞かれていた。

 

日本人だけど、どうして?

 

よかった!

君が韓国人だったら、肉は売らないつもりだった!

 

と、結構な真顔で言われていたのだ。

イタリアって。

 

 

今回のコロナの件でもあちらこちらで人種差別が勃発している。

ヴェネツィアで中国人旅行者が唾を吐かれたり、

ミラノのママたちが、学校内で自身の子供を中国人の子に近づけさせなかったり。

 

  

 

今朝の看護師のメッセージ。

夫もクラスのグループチャット内から見つけて

お昼前に耳にしていたようだった。

 

馬鹿馬鹿しい。

 

その一言で片付けていたのが、

意外でもあり、

ホッとしていた私でもあった。

 

 

 

 

 

 

 

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