夕方、娘と一緒に海沿いの町の魚屋まで買い出しに出かけた。
いつもは午前中にしか出かけたことのない魚屋だが、
火曜だから夕方までやっているはず!
との夫の言葉を信じ込み、出かけていた娘と私。
魚屋の前に到着するも、
生憎店先のシャッターは下ろされていた。
やっぱり、魚屋には朝こないとだね〜
そういいながら、隣町の魚屋まで車を走らせようとした矢先、目の前の視界に入って来た景色に釘付けになった。
運転中だったのにもかかわらず、
ブレーキをかけ、
思わず携帯のシャッターを。
海の上に、
まるでお城のような形の雲が!!
Castello di Nuvola
雲の城
きっとこの景色と出会うために、閉まっている魚屋まで出かけていたのだろう。
日々目にする景色に、新たな発見や驚きを見いだす時、少し大袈裟だが、人生の意義のかけらのようなものを見つけた気がしてしまう。
素敵な思い込みは大切だから。
それにしても、イタリアの夕暮れ時の色合いは本当に美しい。
私の大好きなチプリア( ベビーピンク) だったり、こんな綺麗なサーモンカラーだったり。
5分おきに変化を遂げるのも面白い。
あっ!と思った瞬間にカメラのシャッターを押さないと、同じ色は二度とやってこない。
夕暮れが織り成す色合い
イタリアで好きなもののひとつである。