" Di che segno sei?"
 
日本人が血液型を尋ねるように、イタリア人はよく星座を尋ねてくる。
最もイタリア人の場合、血液型を尋ねても知らないという場合も少なくはないのだが、、、
 
" あなたの星座は?"
 
星座によりまず水、地、火、風などのエレメントから自分との相性を考案していくようである。
そして結構型にはめられる。
血液型のA型が几帳面で真面目なら、乙女座がそれにあたるとか、、、
私は牡牛座だが、
 
" ああ、トーロね、角が二本もあるものね。だから頑固なのね。"
 
などと言われたりもする。
その相手が牡羊座だったりすると、
 
" あら、でもあなたの方はぐるぐると回ったもっと素晴らしいものがあるじゃない。だからあなたの方が上手だわ。"
 
と冗談交じりで言い返してみる。
これは実は牡羊座の義理母との会話だったりする。笑
 
 
日本でも星占いは人気があるかと思う。
しかし主に若者や女性に限られ、いい歳をした男性がというのはあまり聞かない。
ところが、
イタリアでは老若男女を問わず、皆の関心事となっているのが興味深い。
義理母のみならず、義理父まで新聞の週末占いをチェックしているのを見ると、思わず笑みがこぼれてしまう。
 
実は、これには歴史的事実も関係してくる。
中世イタリアでは、占星術が大学の講義で行われていたという。
イスラム世界で発達した占星術。
アラビア語で書かれた古星術書がラテン語に翻訳され、天文学者や数学者たちが占星術により翌年の天候を予測したりもしていたようである。
更には、星座により治療法を変えるという占星医学まで発達していたというから驚きを隠せない。
 
しかし17世紀、コペルニクスやニュートンなどの登場により、占星術は徐々に天文学の分野から切り離されていく。
そして19世紀以降はオカルト的なものとして大衆に広まっていった。
 
古くから星座が文化の中に溶け込んでいたイタリア。
その面影は、街の中にも残っている。
15世紀から16世紀頃に作られた天文時計には、12星座のデザインが見受けられるのである。
街の広場に天文時計があったら、探してみるのも悪くない。
 
 
 
私と占いとの出合い。
確か私が5,6歳の頃だったと思う。
お祭りに出ていた手相占いでみてもらったのが人生初。
 
" 外国と縁があります "
そう言われたのを今でも覚えている。
この言葉が言霊となったのか、私はその後英文科に進み、ロンドンやボストンに短期留学もし、航空会社に就職。
世界を股にかけて仕事をし、そしてイタリアに永住→今に至っている。
 
30代までは占いが好きで、よく占い師や霊媒師の方にみてもらったりもした。
今思うとあの頃の私は、
自分のしようとしていたことに" 第三者からの後押し "が欲しかったのだろうと思う。
実際に、自分の方向性と反対の事を言われたら、" あたらないわ " で過ごせていたのだから。
 
最後にみていただいた時、
 
" あなたはひどい冷え性持ちだから自律神経を壊してしまうかもしれないわ。気をつけて。"
 
そう言われた半年後に、私は癌を患った。
その時同時に、
 
" 悪い霊が憑いているからお祓いをしてあげる。"
そう言われ、高いお代を支払わされたりもした。
 
悪い霊と言われた事は、今思うと悪い霊ではなくむしろ良き霊で、その年に亡くなった祖母が私の発癌を心配してくれて、私に伝えたくて寄り添ってくれていたのだと解釈している。
 
 
 
それ以来占いはご無沙汰である。
きっと癌を克服して、心が強くなったせいもあると思う。
今は自分がやりたいと思ったことは、第三者の言葉を耳にする前にもう行動に移してしまっている。笑 

年齢と共に、やりたいと思うことが淘汰され、それゆえに思いの密度が濃くなったせいもあるのかと思う。
 
自分の好きなことができる幸せ。
何事にも代え難いと思う。
一度死にかけた私だからこそ、今は" 第三者の助言 " など必要もしない程に、自分の要求に素直に前進出来るのかもしれない。
 
参考文献:Spin The Earth

美しい天空の町、そして
死に行く町ともいわれている、、
Civita di Bagnoregio 
チヴィタ ディ バーニョレッジョ
 

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