それぞれの家庭には各々の義理母との歴史がある、そう思う。
私のように海外に嫁いだものともなると、その歴史も更に密度の濃いものとなっていくのであろうとも。
 
義理母と私の関係性は過去に幾度か触れているので今日は敢えて言及しないが、簡単に説明すると、、、
1)義理母との友情を経て私は夫と知り合う
2)イタリアマンマとしては珍しく夫側ではなく、私側→嫁姑問題は存在していなかった
3)義理母、痴呆症を煩う
 
お初の方は以下からお読み頂けます。
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多い時には50人もの来客を一人で持て成していたという、本当に料理上手だった義理母は、痴呆症により料理をすることがだんだん嫌いになっていってしまう。
→パスタの茹で汁に既に塩を入れていた事を忘れ、再度投入してしまい等、美味しいパスタが作れなくなっていった。
 
マンマの料理が世界一と信じて疑わなかった夫が、次第にマンマ宅でのランチを嫌がるようにまでなり、最近では私が彼らの分まで作るという日も多くなっていた。
 
それでも、、、
私が敵わない料理がある。
 
それはローマを代表する料理、ニョッキだったりする。
→ニョッキとは団子状のパスタ。ジャガイモを小麦粉とあわせて作る。こちらでは木曜に食べる習慣がある。

 注) 盛り付けは私用に自分でしています。
義理母はもっと山盛りにします。笑


こんなにシンプルで簡単なパスタなのに、、、
そう思われるかもしれない。
シンプルなトマトソースのパスタがイタリア人の真髄だったりするように、ニョッキもローマ人の心の味だったりする。
そして日本のおふくろの味とも言える、お煮染めや煮付けは、やはりおばあちゃんの味が一番であるように、きっとニョッキもそうなのだと解釈する。
 
どんなに5分前に行ったことを忘れてしまっても、料理が嫌いになってきてはいても、やはり手が覚えていること。
それはおふくろの味ともいえるパスタ類やパスタソースだったりするのだろう。
 
ニョッキを作るときは、必ず多めに作って我が家にも持参してくれる義理母。
自分でもその美味しさは自負しているようである。
そしてなにより娘が大好きなことを知っているからでもある。
 
他のパスタはどんなに美味しく作れても、ニョッキだけはやはり彼女には敵わない。
そしてその美味しさを堪能する。
ローマが誇れるパスタは、カルボナーラやアマトリチャーナだけではなかった!!
そう再確認しながら、、、
 
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