比較ほどマイナス効果をもたらすものもない

 

頭ではそう解していながらも、ついついしてしまいがちなのが日本とイタリアの比較。

日本の利便性をあれこれ並べては、

“やっぱり日本はいいわよね〜”

などとついつい口にしてしまい、両血が流れている娘から反感を買う。

”ママ、日本のこと悪くいわれたら嫌でしょ?だからそんな事いわないで!”

ごもっとも。

 


普段は日本に軍配を上げまくっている私だが、最近学習中の”とある事柄”については、イタリアが圧勝中。

その事柄とは、、、

 


よく耳にするようになった、オーガニック。

耕地面積に占める有機栽培の割合が、イタリアでは10.8%とだんとつに高いのである。

次にドイツ6.1%、イギリス4%、フランス3.6%、カナダ1.2%と続く。(2014年度)

ちなみに日本はといえば、0.3%という悲しさ。

 

もともとイタリアは歴史や文化、地域のつながりを大事にするという伝統や風習がある。

これがよく反映されたのがこの結果なのであろう。

 

ローマが古代遺跡と共存しているのなら、イタリアの農村部は、先祖代々の土地の土着品種や土壌を守り続けている。

このことから考えてみても、農地を出来るだけ自然に近い状況で利用するという有機農法は、イタリア人にとってはとっても自然なことなのかもしれない。

 

 

私がその中でも最近興味を持っているのは、

バイオダイナミック農法である。

 

全ての生命は地球上だけで完結している訳ではなく、地球も含む宇宙の営みからの影響を多大に受け、調和をしながら生きているという考えに基づいている。

 

教育者としても名を馳せた、オーストリア帝国出身、ルドルフ•シュタイナーが19世紀末に発案した。

 

バイオダイナミック農法は、鉱物製肥料の使用を中心としたこれまでの農業を否定。

ただ化学的な農薬を排除するだけにとどまらず、太陰暦に基づいた”農業暦”に従い、種まきや収穫などを行う。

土壌と植物、動物の相互作用だけではなく、宇宙の力を土壌に呼び込み、様々な天体の作用を農作物の生育に活かすことを目指す。

有機生薬も星に従って7種を土壌により配合。牛の牛糞を混ぜ入れた牛の角や水晶粉なども調合剤として散布。

しかるべき時期に散布し、もともと住んでいる微生物を活性化させることで健康な大地にしていくことを目的とする。

 

この農法。

果物や野菜だけではなく、畜産やワインにも利用されている。

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こんなことを学んでいると、

わたしたち人間など、広い世界のほんの一部で生きているにすぎないということを思い知らされる。

なんて小さな存在なのかとも。笑

でもだからこそ、どうでもいいようなことにくよくよなどせず、今を大事に生きていきたいとも思うのである。

 

写真はPDからお借りしています。

参考文献 ”Wikipedia”


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