＜只今日本に一時帰国中＞
クルー時代の話だが、毎年4月になるとグループ替えが行われていた。
時に新しい部署で、新しい仲間たちとのフライト生活がスタートする。
新しい所属が発表となると、まずしなくてはいけない事。
それは同じグループに配属となった方々への挨拶状書きである。
所属長始め、マネージャー、専任そして10数人の仲間に一葉、一葉認めていく。
ともするとルーティーンになりがちなこの作業。
その重要性を知らしめてくれたのが、想い出深い”お局さま”だった。
” どんな便箋にでも書けばいいってものじゃないのよ。きちんと鳩居堂に行って、季節を感じさせるものを選んでこそ品が出るのよ。封書にはその人の成りが現れるから。”
彼女のこの言葉に触発され、以来封書類はいつも鳩居堂に買いに行く。
海外在住となった今、日本の四季や季節を感じられる鳩居堂の葉書や手紙類は、私の購入必須アイテムとなっている。
食べ物以外のものに四季を織り込むのは日本文化独特ではないだろうか？
なんて風情があるのだろう。
ちなみに私は誕生日やクリスマス時、今や大学生となった姪っ子や甥っ子にプレゼント代わりにお小遣いをあげるときなど、こちらのポチ袋を使ったりしている。
いつもは銀座四丁目交差点脇のお店に行くのだが、昨日は近場で済ませてしまった。
京王デパート内にも店舗があるのを初めて知ったからだ。
そういえば海外からの友人知人が来た時も必ず連れて行くのが、ここ鳩居堂と銀座くのや。
日本の良さが感じられるお店である。
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