今となっては懐かしい思い出であるが、当時は顔が真っ青になったとんでもない失態話がある。
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それはファーストクラスに乗務していた時のこと。
確かロンドン便だったと記憶している。
やはりロンドン、パリ、ニューヨーク便のファーストクラスには一流企業の社長様始め、芸能人や素敵な方々が数多くお乗りになっていた。
通常VIP中のVIPのお客様は、皆様が搭乗する前に地上係員と共に一足先に機内にいらっしゃる。
そして大抵の場合、一番前の座席( 前は壁のみ、横の方以外には他のお客様が脇を通ることがない場所 )にお座りになる。
他のお客様が搭乗する前に機内での身支度を整え、始終お休みになられる方がほとんど。
食事もキャンセルし、到着前にさらりとお茶漬け程度で済ませるというケースが非常に多かった。
ファーストクラスに食べ物など期待せず、只々邪魔されることのない静かな空間のみを求めているようであった。
さて、ファーストクラスは当時、客室責任者を含め3人でサービスしていた。( 今はどうなのかはもう分からない )
1人はギャレー担当、いわゆるキッチン担当で、お食事の準備 ( テーブルワゴンのセッティング、お皿への盛り付け、キッチン内の整理整頓 ) やワイン含めた飲み物の準備を行う。
もう1人はキャビン担当、いわゆる客室担当であり、客室責任者と共にお客様のサービスにあたる。
客室責任者は時にビジネスクラスやエコノミークラスにも顔を出すため、客室責任者がいない時など、このキャビン担当が要となる。
ちなみに私はファーストのギャレー担当が大好きだった。
もちろん事前に食べ物の詳細やら、ワインの種類、盛り付け例などを事前学習はしておくのではあるが、自分の好きな様に盛り付けしたりするのが本当に楽しかった。
しかしその日の私はキャビン担当であった。
一番先にお乗りになったそのお客様を座席までご案内する。
荷物収納の手伝いと共に、上着をお預かりし、新聞雑誌のご希望を伺い、更には機内でのリラックスアイテムをお持ちする。
そして離陸。
今でもはっきり覚えているが、その日は積乱雲が発達していてよく揺れていた。
そのため、なかなかシートベルトサインが消えなかった。
ポーンという、シートベルトサイン消灯と共にサービスが開始する。
顔はにこやかに笑顔を、歩く姿は百合の花とまではいかずともそれに近づけるも、内心は戦争である。
やらなければいけないリストが山の様にあり、頭の中を巡回する。
客室責任者と一緒に働くため、やはり客室全体のことを常に考えている彼女の負担とならないよう、出来るだけ自分が動くように気を配る。
まずはウェルカムシャンパンのサービス。
1番前のお客様にシャンパングラスを差し出そうとした瞬間、驚くほどに機内が揺れた。
そしてそのシャンパングラスは、ぐらりと横に倒れ、、、お客様のズボンはシャンパンでびしょ濡れに!!
頭から血の気がひいた瞬間である。( 続 )
イタリアではあまりチーズクリーム系のお菓子を見かけない。
チーズは食事としてプロテインやカルシウムを摂るべきものであり、ドルチェとしての甘いチーズクリームは存在しないに等しい。
なのでチーズクリームを使用する際は、フィラデルフィアを使用。
もちろんアメリアものである。
フィラデルフィアに砂糖やチョコレートを加えチーズクリームをつくる。
マフィン生地は甘さをかなり控えてあるので、このチーズクリームのアクセントがたまらないのである。
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