こんにちは、ツグコウです。

 

移植前後で思ったことを書きます。

 

移植日から数カ月経過した頃に思ったことと、いま思っていることとは違います。

 

移植が終わってすぐの頃は、特に生着前するまで、吐き気が強くて、一日に何度も嘔吐しました。何か食べたとき、身体をうごかしたとき、ハンドソープの香りがしてきたとき、何か刺激があると、気持ち悪くなりました。この吐き気は嫌でした。

唾を飲み込めないくらい、喉がいたくなったとき、モルヒネを薦められた事がありました。

でも、モルヒネを使うと吐き気がでるかも、という話を聞くやいなや、モルヒネの使用を断りました。それくらい吐き気が嫌でした。

前処置のTBIでも、最初は大丈夫でしたが、日を重ねるうちに、気持ち悪くなってきました。

なので、放射線を浴びているとき、いつ嘔吐してもいいように、膿盆を持参していました。

逆に吐き気以外は、皮疹が手足にできたり、喉が痛かったり、色々ありましたが、特に気になりませんでした。

わたしは、この吐き気への対策を考えました。

考えた結果、自分を刺激しないことにしました。

あまり食べない、身体をうごかさない、気持ち悪くなる香りは、無臭のものに代える。

このころの私は、まるで冬眠しているクマのように、スリープ状態に入っていました。

別の言い方をすると、敵に抗うことなく、大きな川の流れに身をまかせて静かにしていました。省エネ君でした。

移植前後だけでなく、少なくとも入院中は、少なくとも「頑張る」を放棄して、省エネに励みました。

それでも、移植はもう二度としたくないと思うほど、吐き気には参りました。

 

一方、いま思っていることは、実は、

あんなにつらかった移植(特に吐き気)のことが、そのつらさがどかかに消えさり、色々なことが思い出せなくなってきました。

今回、ブログを書き始めたのは、その移植当時の思いが完全に消えないうちに、記録として残しておきたかったという目的もあります。

当時、二度と移植をしたくないと思っていたのに、今では、必要だったら何度でも移植してやる、って気持ちでいます。不思議なものです。