仁義なき戦い
1973年 東映
監督 深作欣二
出演 菅原文太 松方弘樹 金子信雄 梅宮辰夫 内田朝雄 田中邦衛
渡瀬恒彦 伊吹吾郎 三上真一郎 渚まゆみ 木村俊恵
ぼくの中で、日本映画の中で最高峰の映画のひとつだと思っています
特に、仁義なき戦いシリーズ全５作は、最高の映画シリーズだと思っています
仁義なき戦いは、映画としてもすごくおもしろいのですが、他にもすごいものがあります
・「任侠」映画から「実録」映画になりました
高倉健、鶴田浩二、藤純子 主演の任侠映画シリーズでは、良いヤクザが悪いヤクザの行為に耐えて耐えて・・・ 最後に我慢の限界をこえて殴り込みに行きます
それが、悪いヤクザどうしの戦いになりました
ヤクザというよりも「暴力団」になりました
物語の中のヤクザの映画から本物の暴力団の映画になりました
・登場人物にみなモデルがいます
もともと実際の暴力団幹部・美能幸三の手記をもとに広島抗争をえがいた映画です
実際の暴力団の抗争事件（広島抗争）を登場人物の名前を少し変えて描いています
あんまりカッコ良くなく描かれている金子信雄の山守、田中邦衛の槇原、加藤武の打本
みんなモデルがいるんですよ
メンツをとても大事にする暴力団です
よくこんな風にえがくことができたなぁ
と思えます
ただ この、山守、槙原、打本がいるからおもしろいんですよね
武闘派だけではここまでおもしろくならなかったです
終戦後は政治家も暴力団を利用したことがあると聞いたことがあります
そういうところも描かれています
任侠映画とはちがって、本物のヤクザがえがかれていると思います
