中条あやみの美しさと登坂君の恰好よさ、

そしてフィンランドロケの3つで成り立つ恋愛映画だった。

それ以外はあまり記憶に残らないかも知れない、いくつかの疑問符を残しては。

 

100万円で1ケ月、恋人を買う。

昨今のレンタル彼氏の相場が1日4万円らしいことから鑑みると、

概ね妥当な額だ。

そこから恋愛が生まれたという話は、あって何ら不思議ないし、

嫌悪感も違和感もないのだが、

この映画はそういう話でもない。

 

色んな設定が適当で、ちゃんと説明も話されず、

それならそれで分かり易いシンプルなキャラにしてもらえればよいのだが、

彼女と彼氏をはじめ、周りの登場人物たちもいちいち胡散臭くて、どこまでが本気なのか測り辛い。

彼氏の務める喫茶店の先輩とか妹や弟も、

彼女のお母さんとか通院している病院の先生までもが、

どこか怪しい雰囲気を醸し出す。

意外に、思い切ってサイコホラーとかにしたら面白かったかも知れない。

 

残った謎。

あのオーロラはリアルなのか、CGなのか?

雪の華のメロディと葉加瀬太郎のバイオリンで何故泣けないのか?

映画の終わりに、この二つが分からなくて暫く腕組みしていた。