シングルマザーが、反抗期の高校生の娘に「嫌がらせ」という理由で3年間キャラ弁を作り続けるという話。

 

いまひとつも、いまふたつも意味が良く分からない設定だったが、八丈島の風景と、引いた感じのカメラワークのおかげか、篠原涼子と芳根京子ばかりか、あの松井玲奈までもがいい感じに撮られていて、美しい母娘が全編を彩ってくれる。

 

友だちや先生までが、毎日楽しみにしていたキャラ弁も、八丈島ならあるなあきっとこんな感じと思えてほのぼのしたし、幼馴染みの太鼓の男子とのやり取りも、映画としては物足りないまでも、田舎の高校生らしい丁度いい距離感に思えた。

母親が倒れた理由が脳梗塞、というのが自分的にタイムリーで、最後のお弁当にはめちゃ泣けた。

 

もっと昔っぽく感じたが、2019年の公開だったらしい。

 

篠原涼子の離婚が作品の興を削ぐみたいなことを書いているレビューも散見されたが、見ている分にそんなことは全く感じさせない。いい役者さんだと思う。