父との子供の頃の思い出。
夜、母に怒られて泣き止まないわたしを、父が外に連れ出しました。
父はわたしを公園に連れて行きました。
夜の公園は誰もいなくて新鮮で、わたしは一通り遊ぶと機嫌が直り、父と一緒に元気に家に帰るのでした。
わたしが子供の頃、家族揃ってよく旅行に行きました。わたしが疲れたと駄々をこねると、父はおんぶしてくれました。
やさしい父でした。
いまの父は認知症になって、むかしのことなど思い出せませんが、父との思い出はわたしの中に残っています。
わたしが小さくて覚えていないことも、いつの間にか忘れてしまったこともたくさんあるでしょう。
それでも、父と過ごした時間がわたしという人間をつくっています。
父がやさしくしてくれたように、わたしも父にやさしくできたらと思います。
お父さん、ありがとう。