先日片付けていたら出現した古いハガキを、父が手に取りやすいところに置いてみました。


わたしがお風呂から上がると、父が熱心に古いハガキを見ていました。


父が見ていたのは、父の姉が書いたものでした。

父には姉が二人いて、ハガキを書いたのは一番上の姉です。若くして亡くなったという情報しかわたしは知りません。


「お父さんの、お姉さんが書いたハガキだね」

と言うと、

「そう。一番上の姉さんだよ。弟や妹の面倒をよくみてくれてなあ」

と答えました。


「嫁入り先も決まっていたのに、嫁入り前に死んじゃったんだよ」

と言いました。


それは初耳。

悲しいお話です。


この前も、父の妹が上京してきたのは、持ち込まれた縁談が嫌で田舎から父を頼って出てきたのだ、という新情報もありました。


父は認知症で、いろんなことを思い出せなくなっているけれど、時々むかしのことを語り出します。